写真提供:マイナビニュース

写真拡大

森永製菓は四天王寺大学の佐藤広康教授との共同研究により、3月25・27日に中学2〜3年の男女207人を対象に「ココア計算能力試験」を実施した。

カカオポリフェノールなど有効成分の効果?

同社では、1998年より「ココア」の機能性についての研究を行い、様々な効果を確認している。今回、その取り組みのひとつとして、ココアの計算能力向上に着目して試験を行った。

同試験は、中学2〜3年の男女を2つのグループに分けて実施。グループ別にココア、対照飲料(キャラメル風味の飲料)を摂取させた後に、加算計算課題を行ったところ、ココア摂取群は対照飲料摂取群に比較して、回答数・正答数ともに有意に増加した。

また、誤答率が低い被験者(被験者全体の約75%)の統計処理を行うと、ココア摂取群と対照飲料摂取群の差はより大きくなったことが分かった。有意差はココア飲料摂取後の時間とも関係があり、摂取45分後と75分後に回答数と正答数に大きな差が認められた。

同社によると、カカオポリフェノール、テオブロミンは共に摂取後1〜2時間以内に血中濃度がピークに達するとの報告があるという。同社は今回行った試験の結果について、「計算能力向上効果は、カカオポリフェノール、テオブロミンなどココア含有の有効成分の作用効果であると考えられる」と述べている。

なお、同研究結果は、10月26日に開催された第52回日本栄養・食糧学会近畿支部大会において発表を行っている。

(フォルサ)