久しぶりに食べてみたら、やっぱりしみじみおいしかった「たまごかけごはん」。ちなみに、たまごとしょうゆはあらかじめ小鉢などで混ぜるのではなく、ごはんの上でぱかっと割り、上からしょうゆをかけてお茶碗の中で混ぜる派です

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コネタ10周年おめでとうございます! そして本日、10月30日はたまごかけごはんの日! 私は2005年頃からコネタに参加させていただいているのだが、初めて月間ランキング1位を獲得したことで思い出深いのが、島根県にある「吉田ふるさと村」さんが開発した「おたまはん」なる、たまごかけごはん専用しょうゆを紹介した記事だったのである。

「たまごかけごはん専用しょうゆにも関東版・関西版」。

その後、たまごかけごはん(略してTKG)の本が出版されたり、たまごかけごはん専用の卵までもが登場したりと全国でブームに。たまごかけごはんの専門店もずいぶん増え、個人的にも兵庫県・姫路城前の「たまごや」さんなど一度行ってみたいな……と思っているお店がいくつかある。

ブームの牽引役ともなった島根県の「吉田ふるさと村」さんに再び、お話を伺ってみたところ、2005年の記事アップ後、「たまごかけごはんシンポジウム」を初開催したところ、約2500人ものお客さんが全国から詰めかけたうえ、全国ネットのテレビ番組でその模様が放送されたことで一気に注目を集めることに。

しかし、「おたまはん」はほぼ手づくりでつくられているため、ネット通販などにも対応しきれず4ヶ月待ちなどの状況が続いたのだそう。そこで、類似商品なども多く出回ることとなり、すべては把握しきれていないそうだが、一時期は40社以上のメーカーが50種類以上もの「たまごかけごはん専用しょうゆ」をつくっていたのではないでしょうか、とのことでびっくり。

しかし、「吉田ふるさと村」さん的には市場全体の拡大になったので「よかった」と感じているそう。「おたまはん」の発売以降、「アイスクリーム専用しょうゆ」「カレー専用しょうゆ」など“専用”をうたったしょうゆが増殖し、なんとしょうゆ市場全体の活性化にもつながったのだそうだ。あまつさえ、なんと日本醤油協会が創設した、「醤油地域貢献賞」なるものまで昨年受賞したというのでますますびっくり! 一過性のブームには終わらず、現在も「おたまはん」への注目度は高く、愛され続けるロングセラーとなっているそうだ。

10月27日に第9回目となる「たまごかけごはんシンポジウム」も開催され、この中でひときわ人気なのが「TKGチャンピオン」なる、たまごかけごはんのおいしい食べ方を競うコンテスト。昨年、今年に続き1位を獲得し、「日本一のたまごかけごはん」に輝いたのは兵庫県の「加古川農家食堂」さんのもの。炊きたてのごはんに「オクノの玉子」なる地卵をのせ、兵庫県民のソウルフードである「いかなごの釘煮」と「兵庫海苔」をぱらり、最後にしょうゆをかけていただく……というものだそうで、うわー、話を聞いているだけおいしそう!

そんなわけで、コネタ10周年はもちろんめでたいのですが、来年は「卵かけごはんシンポジウム」も記念すべき10回目を迎えるということで大変めでたいことです。来年は「たまごかけごはんシンポジウム」にぜひお邪魔して、現地レポートなんてできたらいいなぁ……と思いつつ、久しぶりのたまごかけごはんを食した私でした。
(野崎 泉)