この箱がコンパクトに! ぜひ実際に体験してみてください!!

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大阪のおばちゃんに限らず、常に飴ちゃん=キャンデーを持ち歩いている人は多いはず。自分もそのひとりで、袋に入ったタイプのもの、スティックタイプのもの、ふだんからいろいろ買って持ち歩いている。

スティックタイプには包装されたものが多いのだが、先日、たまたま紙の箱に入った、明治の『温かしょうがのど飴』を購入した。はちみつの甘みに、しょうがの辛みがほどよく効いたキャンデー。味はもちろん美味しいのだけど、その紙の箱にちょっとした仕掛けが!

中身が3個以下になると、紙の箱を折り畳むことで、元の半分くらいのサイズの小さな箱が作れるようになっているのだ。箱の側面にわかりやすく図解があり、その通りに折り畳んでいけば、簡単に出来上がるというわけ。デザインもよく出来ていて、小さくなった箱の上部にはしっかりと、『温かしょうがのど飴』の文字が見える。

日本ならではといった、こまやかなアイデアに感動! さっそく明治の広報部にこのアイデアについて聞いてみた。すると、「既に『キシリッシュ』で採用している機能で、ガムユーザーからの評判もよく、キャンデーでも採用しました」とのことだった。

ガムよりキャンデー派の私は知らなかったのだが、『キシリッシュ』でもやっていたなら、ご存知の方も多いかもしれない。それにしても、紙の箱に入ったキャンディー自体、多くはない。そもそも箱にしたのはどんな経緯からだったのだろう。

「たしかにキャンデーの形態は、アルミ巻の包装形態が多いと思います。そうしたスティックタイプのキャンデーは、数が少なくなると外の包装がくずれ、カバンの中でキャンデーがごろごろと散らばり、カバンの中で溶けてくっつくなど、お客様の声として不満点も多いことがわかりました。その点を箱で解決したかったのが大きな理由でもあります」

なるほど。たしかに箱であれば、カバンの中で散らばる心配もいらない。そこまで考えて作られていたとは! コンパクトにできるようにするにあたって、製作過程で苦労した点は?

「『キシリッシュ』が先行でしたので、その知見をいかし、うまく2つ折りにするための罫線の工夫や、お客様に使っていただくためのパッケージ表示には時間をかけました。当初は、本当に意味のあるものかどうかという社内的な意見もありましたが、電車の中で使っている女子高生が感動しているのを見て、続けることにしました」

ちなみに、調査などでもこの機能を知ると、いつも「へぇ〜っ」と、感動してもらえるのだそう。きっとみなさんも一度手にすれば、「へぇ〜っ」となるはず! 日常で出会った嬉しい発見でした。(田辺 香)