関ヶ原笹尾山交流館

写真拡大 (全3枚)

皆さん、10月21日は何の日かご存じでしょうか。慶長5年(1600年)のこの日、関ヶ原(現:岐阜県不破郡関ケ原町)で天下分け目の合戦として有名な「関ヶ原の合戦」が行われたのが10月21日(旧暦:9月15日)なのです。この、天下分け目の戦いを記念して関ヶ原町では毎年この時期になると「関ヶ原合戦祭り」というイベントが開催されます。

今年の「関ヶ原合戦祭り」は10月19日(土)・20日(日)の2日間で行われますが、その一環として今回10月12日(土)から20日(土)にかけて、平野耕太『ドリフターズ』(ヤングキングアワーズ連載中)の原画展が開催中です。『ドリフターズ』といえば、エルフやドワーフのいる異世界での漂流物(ドリフターズ)廃棄物(エンズ)との戦いを描くマンガですが、このマンガの主人公は島津豊久。ストーリーは関ヶ原の合戦での西軍・島津軍による敵中突破作戦、「島津の退き口」で島津豊久が伯父である主君・島津義弘を逃がすために東軍の井伊直政と戦い、生死不明になるところから始まるということで、関ヶ原の合戦と大変縁の深いマンガです。

原画展の会場となっているのは関ケ原笹尾山交流館。関ヶ原の合戦で、石田光成の本陣があった笹尾山のふもとにある廃校になった小学校の建物を利用しています。なんとものどかな風景ですが、会場の周りは唐突に馬防柵によって固められており、なんともミスマッチな感じになっております。周りには甲冑を着たスタッフが常時おり、写真撮影をお願いすると「首おいてけ!」という気のきいたコメントをいただき、気分はいやがおうにも盛り上がります。

OVA「HELLSING OVA X」に特典映像として収録されていた「ドリフターズ」のPVが上映される中、原画は約100枚公開され、「関ケ原」「島津豊久」「織田信長」「那須与一」「登場人物たち」の5つに分類して展示されています。「那須与一 対 ジルドレ」などの名場面が原画で追体験できます。セリフが直筆で書かれた原画は圧巻です。そして、「関ヶ原」といえばもちろん、『ドリフターズ』冒頭の「島津の退き口」の場面です。「捨て奸(がまり)」として一人で敵軍に突撃する島津豊久のものすごい戦いぶりが印象的なこの場面を原画で見ることができるのはなんとも贅沢です。

他にも受付には「昼休中です しばらくお待ち下さい」の立て札がかけてあり、スタッフの方は登場キャラ「紫」のコスプレと、原作のファンにとっては心憎い演出がされています。手作り感満載のイベントですが、企画された方の作品への愛が感じられる原画展でした。なお、来場特典の2日ごとに絵柄が変わるポストカードは午前中の早い段階で配布終了してしまったとのこと。ポストカードが欲しい方は早めに参加されるのをおススメします。
(古田ラジオ)

平野耕太「ドリフターズ」原画展
開催日時:2013年10月12日(土)〜10月20日(日)10:00〜17:00
会場:関ケ原笹尾山交流館内特設会場
住所:岐阜県不破郡関ケ原町大字関ケ原1167-1 旧関ケ原北小学校内
入場料:無料