目指すはデーブ?! 日本語勉強歴3年のドミノ・ピザ社長が作る渾身のダジャレ！
その男とは株式会社ドミノ・ピザ ジャパン（東京都千代田区）の代表取締役社長スコット・オルカー氏。ダジャレ好きがこうじて、社長渾身のダジャレを毎日、1ネタ発表するというスペシャルサイト「DAJARE-A-DAY（ダジャレやで〜）」をオープンした。ダジャレが面白ければ、視聴者は「ピザぶとん」をあげ、お礼にクーポンがもらえるが、「ダジャレの力は社内だけでなく、日本を明るくすることができるのではないか」と、社長は本気で考える。
同社マーケティング部広告課の大槻さんは「タイトルにもなっている1日1ダジャレを意味する『ダジャレやで〜』からの『DAJARE-A-DAY』というダジャレですが、本人は相当気に入っています（笑）。スコット自身が思いついたことで、突然、始まった企画なので、それなりに続くんじゃないかと思います」といい、期限は社長のネタが切れるまで。
ピザは切ってもネタ切れは勘弁したい……（すみません）。同キャンペーンを通して伝えたいことがあるのかと問えば、「実は特にないです…。謎ですよね、スミマセン」（大槻さん）という回答。面白い。
スコット社長がダジャレを始めたのには、真面目な理由がある。同社の社長に就任して早3年、日本語の勉強をしている中で、周りの人を一瞬で笑顔に変える日本特有の文化『ダジャレ』に出会い感銘を受けた。もともと明るく親しみやすい社長が、社内でダジャレを連発すると最初は社内の温度が2〜3度下がった……かのように思えたが、だんだんと社内の雰囲気が明るくコミュニケーションも活発になっていったという。
日本語を3年間勉強しただけで、ダジャレをマスターできるのか？ 社員が提供しているネタがあるのでは？ と思ったが、すべては社長のオリジナル。「正直、スコットがどのようにダジャレを考えているのか私たちも分かりませんが、アイデアマンではあります。もしかするとデーブ・スペクターさんのツイートを見ているのかもしれませんね」と話す大槻さんも面白い。
サイトを見ると、社長の明るい人柄がうかがえる。「これまでのキャンペーンからも伝わっていると思いますが、スコットは面白いことが大好きで常に面白いことを考えています」（大槻さん）。発表するダジャレはあくまでも「『ドミノ・ピザがらみのダジャレ』じゃなければ意味がない」と、社長自身がハードルを上げているそうだ。
サイトやYouTubeでは、「シーユーレーター、アリゲーター（See you later, alligator)」という英語のダジャレも織り交ぜ、満足顔で決めポーズ。視聴者コメントでは「関西人が教えたんじゃないか」「好感が持てる」のほか、英語で「それでこそ男だ」というものも。「お客さまが考えたダジャレを『スコット自身に言ってほしい』という問い合わせを何件かいただき、意外とダジャレファンって多いなという印象を受けています」（大槻さん）。私が一番好きな社長のダジャレは「今度遅刻したら、頭マルゲリータ」。山田君、ピザぶとん！
さて、エキサイトコネタ読者に向けて披露していただける渾身のダジャレを一つお願いしてみた。「ぜひ、ダジャレを見てピザぶとんをちょうだいね！ お礼にクーポンあげちゃうよ！ 面白いしこんなにお得なのに、ほおっトク？」（スコット社長）。こういう会社、私は好きです。
（山下敦子）
