イングランドサッカー協会は24日、リヴァプールFWルイス・スアレスに対して厳罰処分を科した。21日のチェルシー戦で、相手選手ブラニスラフ・イバノビッチの腕にかみついたスアレスには、10試合の出場停止が下されている。

スアレスは公にも、またイバノビッチにも直接謝罪していたが、これはあまり役立たなかったようだ。なお、リヴァプールもスアレスに罰金処分を科している。同選手はこれにより、今シーズン残りの4試合、さらにリヴァプールでの来季の6試合にも出られない。

スアレスは以前にも同じような問題を起こしている。2010年11月、アヤックス時代にPSVのオトマン・バッカルの肩にかみつき、7試合の出場停止処分を受けている。また、リヴァプール移籍以降では、2011年12月、マンチェスター・ユナイテッドDFパトリス・エブラに対する人種差別発言で、8試合の出場停止と4万ユーロ(約520万円)の罰金を科された。

なお、スアレスの母国、ウルグアイのサッカー連盟会長は、「この難しい時期を乗り越えられるように、我々は彼を助けたい。彼と話したが、とても残念がっていた。助けが必要であることを認めていたよ。代表のカウンセラーが彼を助けられる。彼は変わりたいと思っているんだ」と話している。