フレームのデザイン等は、現在製作が進行中。完成すれば、入浴中の新境地が拓けます!

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不意に思い出した。月の家円鏡(現・橘家圓蔵)が出演し、「メガネスッキリ曇りなし、料理すっかり食う物なし」のフレーズで大ヒットした『メガネクリンビュー』のコマーシャルを。
何が印象的って、レンズを曇らせた円鏡師匠の表情が未だ忘れられない。

そうそう、ああいう事ってあるよねぇ。ホカホカのご飯やラーメン、お鍋を食べる際、基本的にメガネ着用はNGです。
だとしたらそれこそお風呂やサウナに入る時、メガネなんかかけちゃいられない。いや、当たり前の話なのですが。

しかし、その"当たり前"を覆すメガネが登場! 「愛眼」が6月に発売を予定している『FOR ゆ』は、お風呂やサウナでこそかけていただきたいメガネなのです。
しかし、いよいよ凄い専用メガネが開発されたんだな。
「小さな子供を抱える当社社員から『自宅で子供と一緒にお風呂へ入る時、メガネを外すとよく見えなくて困る』、『銭湯や温泉に行った時、子供が走り回るので危なくて困る。どこにいるか、よく見えなくて困る!』といった声が上がりました」(同社・担当者)
そこで、発想の転換を図った。今までは「お風呂場では熱等で劣化の原因となるので、メガネは外してください」と呼びかけていたものの、「お風呂で使えるメガネを作れば、必ずニーズがある!」と、この専用メガネの開発に着手したのだ。

では、『FOR ゆ』の特長について。まず、最大のセールスポイントは「曇らない」こと。そういうコーティングがしてあるという。
他にも、まだまだある。フレームとレンズには「ポリカーボネート」という耐熱性に優れた素材を採用しており、通常のプラスチック枠なら60〜70℃で変形するところ、このメガネなら160℃まで耐えられるようにしてある。高温の場所でも、歪まないのだ。
しかもこの素材は非常に丈夫で、落っことしても平気。不注意で踏みつけてしまったとしても、割れない頑丈性が保持されているという。
またフレームとレンズを同素材にしたことで、膨張率が同じになった。ということは、レンズの膨張によるフレームの切れ、膨張、収縮による“レンズ割れ”や“レンズの抜け落ち”を防ぐことになるのだ。
「当社が知る限り、このような“お風呂専用メガネ”が今までに発売されたことはございません」(担当者)

しかも、価格設定がイカしてる。「多くの人に使ってもらいたいから」と、税込み1280円での発売を予定しているのだ。
「これは既成のフレームとレンズ一式の、度入りの価格となります。度数も、近視の方用(-3.00、-4.00、-5.00、-6.00)と、老眼対応(+2.50)の5タイプを予定しております」(担当者)

ちなみに同社が想定している『FOR ゆ』が活躍するシチュエーションは、以下です。
・お風呂できれいに身体を洗いたい女性
・小さな子供をお持ちの人(安全に子供を見ることができる)
・温泉の露天風呂で景色をきれいに見たい人
・半身浴をしながら読書、もしくは携帯電話やスマートフォン等を使用する人
・浴室でテレビを観る人

どうですか? そういや、意外と浴室でもメガネをかけたい場面は多いかも。
このメガネをかけ、浴室でテレビを観る。このメガネをかけ、温泉で走り回る我が子を見離さない。
いや、全然あります。
(寺西ジャジューカ)