「黒執事」水嶋ヒロで実写映画、原作者の枢やな「夢のようです」。
原作の「黒執事」は、19世紀の英国を舞台に、「あくまで執事」であるセバスチャン・ミカエリスと、彼の雇い主である12歳の当主シエル・ファントムハイヴを描いた物語。2008年10月から2009年3月までの第1期、2010年7月から9月までの第2期と2度テレビアニメ化されたほか、2009年には舞台を上演し、その人気を不動のものにした。
そうした人気と共に、その高い評価で世界中の多くのファンを魅了した、類を見ない世界観と登場人物のキャラクター造詣。そしてストーリーのテンポ、張り巡らされた伏線、謎解きのクライマックスを持つ原作には映画会社からオファーが殺到したが、プロデューサーの熱意、そして奇跡のキャスティングにより、ワーナー・ブラザース映画が映画化の権利を獲得した。
水嶋にとって本作は3年ぶりの主演映画で、俳優復帰作。“知識・教養・品位・料理・武術・容姿、すべてにおいて完璧な完全無欠の悪魔の執事”である原作でも絶大な人気のキャラクター・主人公セバスチャン・ミカエリス役を演じるが、原作者の枢もセバスチャン役を水嶋が演じることで、映画化権を許諾した。
監督は「NANA」シリーズの大谷健太郎監督と、テレビアニメ「TIGER&BUNNY」やSMAPとのコラボレーションで話題になったNTT「GATCHAMAN」TVCFのさとうけいいち監督がタッグを組む。繊細な人物描写と高い演出力に定評のある大谷監督、そして文化庁メディア芸術祭や東京国際アニメフェア・アニメアワードなどで数々の賞を受賞し、アニメファンに留まらず幅広い層に人気を得て、「タイバニ」(TIGER&BUNNY)現象を生んださとう監督。「黒執事」の類をみない独自的な世界観を2人の監督で贅沢に描き出していく。
また、映画版では原作者の承認を得て、原作から約130年後を舞台にした完全なオリジナルのストーリーということが明かされた。ストーリー、主演以外のキャスティングなど、まだ多くが秘密のベールに包まれているが、製作はワーナー・ブラザース映画、制作プロダクションはC&Iエンタテインメントで、2013年公開予定だ。
◎プロデューサー「黒執事ができるのは水嶋ヒロしかいない」
本作の松橋真三プロデューサーは「黒執事」の実写映画化について、次のように語っている。
「仕事柄よく海外に行くことが多いのですが、その地で日本についてヒアリングすると、人気のある日本のマンガは、必ず『ワンピース』『ナルト』そして『黒執事』、この3本です。『黒執事』は1,400万部のベストセラー。ヨーロッパやアメリカ、アジアでも人気のある作品です。私もこの『黒執事』の魅力にとりつかれた一人です。
枢やな先生の描くダーク・ミステリーに魅了され、いつしかこの作品を実写映画化することが私の夢になりました。しかし、準備を進めてみたものの、原作で圧倒的な人気を持つ主人公の黒執事(セバスチャン・ミカエリス)を日本人で演じることのできる人を探すのは至難の業。私はずっと、それができるのは水嶋ヒロしかいない、と思っていました。読者も納得だと思います。
人気マンガを映画化すれば必ずヒットするということではなく、『その原作の主人公と、演じる役者のイメージがぴったり合わないと受け入れられない』というのは経験からよくわかっています。映画化実現のためには彼を口説くしかありません。

