小宮悦子が突然事務所を移籍した。これまで『ディーバ』という東京・原宿の個人事務所をベースに仕事を続けてきた。だが5月末に、声優が多く所属する事務所『81プロデュース』に移ったのだ。
 なぜか? 

 移籍には、小宮の仕事激減が関係していよう。98年3月に『ニュースステーション』(テレビ朝日系)を降板。同年4月から、同じくテレ朝系の夕方ニュース番組『スーパーJチャンネル』の司会に抜擢された。この頃がもっとも華やかな時代だったろう。だが10年3月にCM不況でリストラされてしまう。
 「当時、小宮の年間のギャラは1億円を超えていた。しかし、裏の安藤優子『スーパーニュース』(フジ系)に視聴率で差をつけられたのが原因でしょう」(テレビ業界関係者)
 それから日曜昼の『フロントライン』(同)で司会を担当したが、視聴率は伸びず、11年3月末で打ち切りになる。この段階でキー局では消え、唯一の仕事は、名古屋のメーテレ『ドデスカ!』のリポーターだった。こちらは週1のみ。彼女にしては、みじめな仕事だったのである。

 それにしても、新事務所で小宮はなにをやりたいのか。
 「事務所は、アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』『化物語』などに出た加藤英美里や『コードギアス〜反逆のルル−シュ』の櫻井孝宏ら多数の人気声優を抱えている中堅どころ。果たして、小宮が彼らと同じように声優でやっていけるかどうか」(声優関係者)

 小宮としては、テレビ画面から消えてもいい覚悟だろう。今後は、ナレーターや声優などの仕事を中心にしていくとみられる。54歳になり、容色も衰えてきたこともあるはずだ。
 だが、こんな見方をする関係者もいる。
 「仕事は激減しても、世田谷に豪邸を購入し、ベンツを乗り回す優雅な生活を送っている。26年間も報道番組に出てきたので、蓄えもでき資金的に余裕はあるはず。また、母親の介護もしないといけないようです」

 「脱画面仕事」への転身は、吉と出るか凶と出るか。