気楽な人生
 5月の大型連休ゴールデンウィーク、2012年は5月1日と2日を休めば9連休となる人もいる。休みの日に何をするか決まっただろうか。「まだ決めていない」「お金をあまりかけたくない」という方に、格安のイタリア旅行をおすすめする。

 それは日本にいながら、イタリア気分を満喫できる「イタリア映画祭」。2001年春に始まった「イタリア映画祭」は、今年で12回目を迎える。多くの映画ファンやイタリアファンに支持され、毎年1万人を超える観客が訪れるゴールデンウィーク恒例の大きな映画祭に成長。今年は、2010年以降に製作された新作が東京で14本、大阪で7本を上映される。

 作品のラインナップは、こちら。

『楽園の中へ』
ナポリのスリランカ移民街を舞台に、イタリア人とスリランカ人の奇妙な友情と協同がコミカルに描かれる女性監督ランディの長編デビュー作。ガヤンは希望を胸に、スリランカからイタリアに渡って来た。けれども、クリケットの名選手として祖国で味わった栄光とはかけ離れた現実を前に、早々に帰国を望む。一方で、科学者の職を失ったアルフォンソは、再就職のために怪しい依頼を引き受ける。だが、トラブルに巻き込まれ、偶然に逃げ込んだ先はガヤンの仮住まいだった。

『気楽な人生』
昨年の映画祭で上映された痛快な喜劇『星の子どもたち』のペッレグリーニ監督が、友情や恋愛、陰謀や裏切りがないまぜになった物語に、ユーモアをまぶして味わい深いドラマに仕上げた。ケニアの僻地で医療に従事するルカに、名うての医者で親友のマリオがローマから加勢しに来る。現地になかなかなじめないマリオだったが、二人は親交を温める。だが、マリオがローマに残してきた妻が突然ケニアにやって来たことから、三者それぞれの思惑が明らかになっていく。