【編集部的映画批評】アメリカのお父さんは極端に万能もしくは無能
東京ディズニーシーのアトラクションとしても有名な「センター・オブ・ジ・アース」の映画版が2008年に公開。壮大な地底探検の物語をみせてくれた。2012年3月31日、その続編が公開となった。今度は、「センター・オブ・ジ・アース(=地球の中心)」ではないが、古代アトランティスとつながる島を冒険する。
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暇つぶしには持ってこいのゲームである。映画を観てからプレイして、再び世界観を浸るのも良し。先にプレイして予備知識を蓄えるも良し。ただし「なぜ野生の蜂を自在に操作できたの?」「火山から飛び出す金を素手でつかんで熱くないの?」などという野暮なことを聞いてはいけない。
さあ、本日公開となった『センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島』は、強力な「ドラえもん」や「ウルトラマン」の牙城を崩すことができるのだろうか。
・『センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島』 - 作品情報
・編集部的映画批評
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『センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島』
存在しない島から無線信号を受信したショーンは、義父のハンクとともに島を探す旅へ出るが、ヘリコプターで向かう途中に事故で海の中へ落ちてしまう。漂流したショーンたちが目覚めると、そこはゴールドの山や奇想天外な生物が生息する“神秘の島”だった。(作品情報へ)アトラクションのような3D映画
前作同様、今回も冒険要素が満載だ。吹き荒れるハリケーンに突っ込む、巨大なトカゲや獰猛な魚との遭遇、巨大蜂に乗って空を飛ぶ。迫力があるシーンに効果的に3Dを使って楽しませる。通常の映画の場合、リアルさを出すために自然な形で3Dを入れる。話の腰を折ることはないが、逆に物足りなさがある。この映画の場合は「3Dだよ!観てよ」と言わんばかりの不自然な程に強調してくる。それが、映画というよりは何かアトラクションを体験しているような効果を生む。また、主人公たちが、島を脱出するために一つずつ謎を解いていく様子も、その気持ちを高めてくれる。お父さんがパーフェクト過ぎる
実は、この映画は子供映画のように思われるがそうではない。一見、ジョシュ・ハッチャーソンが演じるショーンが主人公かと思うが、そうではない。今回の主役は、ドウェイン・ジョンソンが演じるハンクというショーンの義父だ。ハンクは、ショーンの母親と結婚するが、なかなかショーンが心を開いてくれないことに悩んでいる。だが、今回の冒険でショーンとの仲が少しずつ良くなっていく。そんな「親」が「子」と心を通わせるまでのストーリーになっている。そう言えば、前作でもショーンというよりは、叔父のトレバーの方が活躍していた。また、このハンクが、すご過ぎる。ショーンが全く解けなかった暗号をものの数秒で簡単に解いてしまうし、怪物にも勇敢に立ち向かうし、ユーモアもあるしで「パパってすごい!」の要素が完璧なのである。父親の威厳回復にもなるので、ぜひ「お父さん」のために親子で観に行ってもらいたい。しかし、米国映画のお父さんは面白い。今回の映画の様に万能な場合と、『グレムリン』や『ミセス・ダウト』の様に、ぐうたらで自分勝手で仕事もいいかげんな無能な場合と両極端過ぎる。暇つぶしに「蜂乗り」「金塊拾い」のゲームを
この作品は面白い無料ゲームも出している。映画本編の主人公のショーンたちが巨大蜂に乗り冒険するシーンを再現した「GIANT BEE ESCAPE」。金の火山灰を降らせる山から、ヘリコプターの操縦士・ガバチョが、金を持ちかえろうとするシーンを再現した「CATCH THE GOLD」だ。詳しい情報については、こちらの記事を参考にして欲しい。(※ブラウザによってはプレイできない場合もあります)・独占入手!「センター・オブ・ジ・アース」のゲームを先行プレイ
暇つぶしには持ってこいのゲームである。映画を観てからプレイして、再び世界観を浸るのも良し。先にプレイして予備知識を蓄えるも良し。ただし「なぜ野生の蜂を自在に操作できたの?」「火山から飛び出す金を素手でつかんで熱くないの?」などという野暮なことを聞いてはいけない。
さあ、本日公開となった『センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島』は、強力な「ドラえもん」や「ウルトラマン」の牙城を崩すことができるのだろうか。
・編集部的映画批評
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