戦火の馬<br />©Dream Works II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
 「第84回アカデミー賞」で6部門にノミネートされ、3月2日より公開中のスティーブン・スピルバーグ監督最新作『戦火の馬』。本作は、第一次大戦を舞台に、悲劇に見舞われながらも希望を信じて生き抜く人間たちの姿を、ジョーイという一頭の美しい馬との出会いと別れを通して描く感動作。これまでの予告編でも、様々な人間のもとを転々とし、戦火の中を疾走する美しい馬の姿を中心に映し出しているように、本作はいわゆる戦争映画ではなく、運命に翻弄されるジョーイの澄んだ瞳を通して、悲劇に打ちのめされながらも希望を信じて生きようとする人間たちの姿を描き出している。

 スピルバーグ監督は、本作のリアリティある戦闘シーンについて「映画を作るからにはすべてのシーンに気を配るし、必要ないシーンなどといったものは存在しません。1つ1つのシーンが、物語の中で特定の役割と意味をもっているんです。戦闘シーンに関して特に気をつけたのは、1つには『プライベート・ライアン』のような生々しい描写は避けるということ。子供が観ても差しさわりのない内容にしたかったので。そんなわけで、緊迫感はあれども血生臭くない戦闘シーンにするべく心掛けました。」と語っている。そんな中、ジョーイとかけがえのない絆で結ばれた貧しい農家の少年アルバートが逞しく成長し、英国の兵士としてフランスの激戦地で戦う姿を映した映像が公開された。


 また、本作のテーマについては「『戦火の馬』は勇気について多く語っています。あの少年(アルバート)の勇気。耐えて乗り越えて、彼自身のためだけでなく、親友である愛馬ジョーイのために、求めていたことを成し得る。またあの驚異的な動物(ジョーイ)の勇気と不屈の精神も描かれています。」とコメント。本作は、戦場となったイギリスやフランスだけの物語ではなく、震災からの復興に向けて前進する我々日本人にとっても、本来あるはずの人間の良心を信じさせ、生きる自信と勇気を呼び覚ます、力強い希望のメッセージとなることだろう。

『戦火の馬』 - 作品情報

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