新しいMMAの扉を開き、なおかつ進化中でもある“JJ”ことジョン・ジョーンズ。2012年の戦いも楽しみだ

写真拡大

2011年MMAPLANETがレポートした81大会から、選出したMVP、ニュータレント、ベストファイト、ベスト・サブミッション、ベスト・ノックアウト、そしてベスト・イベント。MMAPLANET Awards 2011、MVP部門をここで発表したいと思います。

■2011 MVP
ジョン・ジョーンズ(米国/UFC) [詳細はコチラ]

UFC世界ライトヘビー級チャンピオン/2012年戦績4戦4勝0敗

「語弊を恐れずに書き記すなら、2011年のMMAはジョン・ジョーンズの1年だった。キャリア3年に満たない3月にマウリシオ・ショーグンを破り、UFC世界ライトヘビー級というMMA界の頂点に到達。

その1カ月半前には、ライアン・ベイダーとライトヘビー級の〈事実上〉無敗対決、将来のチャンピオン候補対決と謳われた試合を行っていたジョーンズだが、10カ月後にはMMAの完成形と称されるようになった。肉体的アドバンテージを生かし、基本に忠実なファイトの軸と、アクロバチックな動きが融合したスタイルは、最早手がつけられない強さだ。

UFCという世界の最高峰で、1年間で4試合を戦い、3つの世界戦で全てTKOか一本勝ち。さらにいえば、フィニッシュもギロチン、スタンドでのヒザ、リアネイキドチョークとバラエティに富んでいる。

これらのフィニッシュ、テイクダウンが基軸にあり、打撃や柔術の完成度を上げた盤石のスタイルであり、現代MMAを勝ち抜くための穴のないスタイル、そして各々の分野が他のファイターの得意分野以上に秀でている――まさにMMAの完成形だ。

とはいっても、その完成形も2011年までのもの。これからジョン・ジョーンズがどのような姿を見せるかという部分で、彼はMMAの現在進行形であり、新しいMMAの扉を開いた男ともいえる」