親指に引っ掛けるアイテム『サムズアップ EP-5S(X100用)、CSEP-2(FinePix X100、ライカ X1用)』(マッチテクニカル社製、ジャパンホビーツール販売)。
カラーはシルバーとブラックの2種類。写真は『CSEP-2』(FinePix X100、X1用)。

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芸術の秋、写真をパシャパシャ撮りたくなる季節であるが、ところで、皆さんははどんなカメラを使っているだろうか。
写真好きの中には、今どきのデジカメではなく、かつての銀塩カメラに憧れて、アナログデザインの高級デジカメを使用している人もいる。そこで、そんな高級カメラに相応しいちょっとおしゃれで実用的なアイテムがある。

その前にアナログデザインの高級デジカメとは何か簡単に説明しよう。銀塩カメラの中でもとくに手動巻上げ式のようなクラシカルなモデルの外観を採用し、かつ金属ボディで高級な質感を出したデジカメだ。最先端の薄型デジカメや高倍率ズームデジカメなどにはない歴史的個性があり、街中で使っていると自然と人の眼を惹く。具体的には、たとえば『富士フィルム FinePix X100』や『ライカ X1』といったデジカメがそれに属する。

ただ、デジカメなのでフィルム巻き上げレバーがないのが残念。かつては、撮影時に右手の親指をレバーに引っ掛けることで、ホールド感が向上したのだが……。カメラはやはり手にしっくり収まり、しっかり握れるものがいい。そのような自分の手に合ったカメラは万が一の落下の心配も低減するし、手ブレも少なくなる。

そんなワケで考え出されたのが、『サムズアップ EP-5S(X100用)、CSEP-2(X100、X1用)』(マッチテクニカル社製、ジャパンホビーツール販売)だ。名前の通り、親指に引っ掛けるただそれだけのアイテム。デジカメ本体のホットシュー(ストロボ接続部)にはめ込んで使用する。上位モデルの『CSEP-2』のほうはストロボを装着しながら使用可能だ。

「機械式カメラ時代からのユーザーで、とくにライカなどレンジファインダーカメラが好きな人向けの商品です。レバーに親指を掛けることで撮影時・待機時ともにホールディングを安定させるのが実質的な目的ですが、同時に昔のカメラを思い出しながらデジカメを楽しむこともできます」(ジャパンホビーツール)

とくに、『FinePix X100』と『ライカ X1』にした理由は何か。
「ライカファンでないと金額的にも用途的にも納得していただけない商品だと思います。『X100』のほうは、今話題のレンジファインダースタイルのデジタルカメラであり、ライカファン同様昔を懐かしみなが使えるカメラだからです」(同)
ちなみに、同社直販価格は『EP-5S』が1万6800円、『CSEP-2』が2万1000円。確かに、チープなデジカメには相応しくない価格だ。

高級デジカメユーザーさん、『サムズアップ』使ってみたいですか。
(羽石竜示)