凍った路面でも滑りにくいウォーキングシューズ
もう、季節は秋か……。朝、家から出ると驚いてしまうのだ。「寒いじゃねえか……」という、久方ぶりの感覚がショック過ぎて。
あと2カ月もすれば、きっと訪れるに違いない。通勤時の道路がツルッツルになる、あの憂鬱なシーズンが。
そんな時に備え、今からこのアイテムに注目してみたい。ブリヂストンスポーツが10月末から発売する『TOURSTAGE WALKING ウインタートレッドグリップ』は、“滑りにくい靴”。「凍結した路面では滑りにくく、雪が靴底に付きにくい」という機能を備えたウォーキングシューズである。
しかし、何でそんなことが可能になるのだろうか?
「靴底に黒とグレーの縞模様がありますよね。この部分に、細かいガラス繊維が配合された素材(特殊ゴム)が使われているんです」(同社・担当者)
実際にこの縞模様部分に触れると、独特のザラザラ感があるという。例えて言うならば、まるで砂ケシみたいな……。このガラス繊維が氷の路面に突き刺さる形となり、ツルッと滑ることを防いでくれる。あと断っておきたいのだけど、縞模様の箇所に触っても手が切れるようなことはないらしいから、その辺りはご安心を!
そしてもう一つ、滑りを防いでくれるポイントがある。このシューズを開発した会社は「ブリヂストンスポーツ」。……タイヤを連想しませんか? ブリヂストンだけに。実は、このウォーキングシューズには同社が誇る“冬用タイヤ”の技術が応用されているというのだ。
「このシューズのソールを見ると、縦に入った切れ目があると思います。これは、冬用タイヤのパターン(模様)を応用したものなんです」(担当者)
このパターンが、靴底の水を全方向に逃がしてくれる。ただ、タイヤと全く同じ模様にはなっていない。なぜなら、タイヤと違って人間は均等に重さが下に伝わる訳ではないから。人間の力の作用に対応したからこそ、このような模様になった。これを「アイス・ブロックソール」と呼んでいただきたい。
しかし、頭の悪い私は気になってしまった。どうして、水を逃がすと“滑りにくい効果”が強化されるのだろう?
だが、よく考えるとこれは道理だった。ここで、一つ例を挙げてみる。イメージしてほしい。雪の上を歩いても、実はあまり滑らない。それより厄介なのは、雪が降った翌日の路面の方だったりする。その方が、何倍もツルツル。要するに、氷は表面が濡れている状態が一番滑りやすいのだ。
しかし、そんな状態でも滑りを抑えてくれるのが「アイス・ブロックソール」であり、縞模様の“滑りにくい素材”なのである。
では、本題に入っていきたい。果たして、どの位“滑らない”のか?
「実際に斜めの角度になった氷の板の上を、この靴を置いてみました。すると、靴が滑り落ちずに止まっているのです。もし、これが坂道だったら滑らないだろうなと思います」(担当者)
やはり、ソールの縞模様部分が活躍しているようだ。
ちなみに、人が歩く時は踵から地面に触れるという。だから、ガラス繊維の“滑りにくい素材”は踵ギリギリまで施されている。
そんな『TOURSTAGE WALKING ウインタートレッドグリップ』、実をいうと雪が降りやすい地域(北海道、東北、九州など)を中心とした販売が予定されているそうなのだ。要するに、全国で万遍なく展開される訳ではない。関東近郊ならば、ウォーキングシューズが充実している店舗に当たった方が安心だろうか。
価格はメンズが16,800円(税込み)で、レディスが15,750円(税込み)。
「北海道などでは、靴の裏に鉄の鋲を貼って外出する方もいらっしゃいます。しかし、そのままの状態で地下通路を歩くと足音が響いてしまいますよね。でも、このシューズならば、そのままでも大丈夫です」(担当者)
実用性は抜群。その上、パッと見のデザインはスーツ着用時にも違和感なくハマる。
使い勝手の良い、冬用ウォーキングシューズの登場だ。
(寺西ジャジューカ)
あと2カ月もすれば、きっと訪れるに違いない。通勤時の道路がツルッツルになる、あの憂鬱なシーズンが。
そんな時に備え、今からこのアイテムに注目してみたい。ブリヂストンスポーツが10月末から発売する『TOURSTAGE WALKING ウインタートレッドグリップ』は、“滑りにくい靴”。「凍結した路面では滑りにくく、雪が靴底に付きにくい」という機能を備えたウォーキングシューズである。
「靴底に黒とグレーの縞模様がありますよね。この部分に、細かいガラス繊維が配合された素材(特殊ゴム)が使われているんです」(同社・担当者)
実際にこの縞模様部分に触れると、独特のザラザラ感があるという。例えて言うならば、まるで砂ケシみたいな……。このガラス繊維が氷の路面に突き刺さる形となり、ツルッと滑ることを防いでくれる。あと断っておきたいのだけど、縞模様の箇所に触っても手が切れるようなことはないらしいから、その辺りはご安心を!
そしてもう一つ、滑りを防いでくれるポイントがある。このシューズを開発した会社は「ブリヂストンスポーツ」。……タイヤを連想しませんか? ブリヂストンだけに。実は、このウォーキングシューズには同社が誇る“冬用タイヤ”の技術が応用されているというのだ。
「このシューズのソールを見ると、縦に入った切れ目があると思います。これは、冬用タイヤのパターン(模様)を応用したものなんです」(担当者)
このパターンが、靴底の水を全方向に逃がしてくれる。ただ、タイヤと全く同じ模様にはなっていない。なぜなら、タイヤと違って人間は均等に重さが下に伝わる訳ではないから。人間の力の作用に対応したからこそ、このような模様になった。これを「アイス・ブロックソール」と呼んでいただきたい。
しかし、頭の悪い私は気になってしまった。どうして、水を逃がすと“滑りにくい効果”が強化されるのだろう?
だが、よく考えるとこれは道理だった。ここで、一つ例を挙げてみる。イメージしてほしい。雪の上を歩いても、実はあまり滑らない。それより厄介なのは、雪が降った翌日の路面の方だったりする。その方が、何倍もツルツル。要するに、氷は表面が濡れている状態が一番滑りやすいのだ。
しかし、そんな状態でも滑りを抑えてくれるのが「アイス・ブロックソール」であり、縞模様の“滑りにくい素材”なのである。
では、本題に入っていきたい。果たして、どの位“滑らない”のか?
「実際に斜めの角度になった氷の板の上を、この靴を置いてみました。すると、靴が滑り落ちずに止まっているのです。もし、これが坂道だったら滑らないだろうなと思います」(担当者)
やはり、ソールの縞模様部分が活躍しているようだ。
ちなみに、人が歩く時は踵から地面に触れるという。だから、ガラス繊維の“滑りにくい素材”は踵ギリギリまで施されている。
そんな『TOURSTAGE WALKING ウインタートレッドグリップ』、実をいうと雪が降りやすい地域(北海道、東北、九州など)を中心とした販売が予定されているそうなのだ。要するに、全国で万遍なく展開される訳ではない。関東近郊ならば、ウォーキングシューズが充実している店舗に当たった方が安心だろうか。
価格はメンズが16,800円(税込み)で、レディスが15,750円(税込み)。
「北海道などでは、靴の裏に鉄の鋲を貼って外出する方もいらっしゃいます。しかし、そのままの状態で地下通路を歩くと足音が響いてしまいますよね。でも、このシューズならば、そのままでも大丈夫です」(担当者)
実用性は抜群。その上、パッと見のデザインはスーツ着用時にも違和感なくハマる。
使い勝手の良い、冬用ウォーキングシューズの登場だ。
(寺西ジャジューカ)