あなたは使いこなせる?

写真拡大 (全2枚)

最近のトイレにはよく、「使用後、自動で水が流れます」機能がついている。男性用の小便器には結構前からついていた機能だが、洋式便器でも増え始めている。センサによって人の存在を感知し、用が済んで立ち上がった瞬間に水が自動で流れるようになっている。

この機能、流す手間が省けて確かに便利なのだが、便器に座っているときにちょっと姿勢を変えただけで水が流れることがあり、驚くとともに、資源を無駄遣いして残念な思いに浸ってしまうことがある。

高機能な便器であるがゆえに使いこなせなかったときの残念感は、渋滞中の道路をフェラーリで走行するときのそれに似ている(やったこと無いけど)。自動で流れるトイレでこのようなトラブルに見舞われないために、どのような点に気をつけるべきなのだろうか?

便器メーカーTOTOに問い合わせてみたところ、「かがみすぎると、人が便器から離れたと判断され、便器洗浄が始まることがあるかもしれません」とのこと。自動洗浄のセンサは便座の奥の方についており、常時赤外線を照射している。人が便器に座ると、赤外線が人に当たって反射するので、便器はこれを検知して、人が便器に座っているかどうかを判断している。

担当者さんいわく、「赤外線が照射されているのはだいたい、お尻のちょっと上、腰くらいのところですので、あまりかがみすぎると、赤外線が当たらなくなり、自動洗浄が始まる可能性があるかと思います」とのこと。つまり、踏ん張りすぎて前傾姿勢になりすぎないよう、気をつける必要がありそうである。

また、これ以外にも、「黒めの服を着ていると、赤外線を吸収してしまい、反射光が弱くなるので、センサの感度が落ちる可能性もあるかと思います」とのこと。つまり、スーツで営業中のビジネスマン、全身黒でコーディネートしている化粧販売員の女性、黒の革ジャン、革パンでライブに臨むヘビメタバンドのメンバー、および、のらくろ君などは、特に気をつける必要がありそうである。

前傾姿勢と服装に気をつけて、快適な自動洗浄トイレライフを満喫や!
(エクソシスト太郎)