「Mr. イクメンコンテスト」では自然体でスタイリッシュに育児を楽しむ父親が自・他薦問わず多数参加。

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育児を楽しみながら率先しておこなう男性を意味する「イクメン」。2010年の流行語大賞でトップテン入りを果たす等、世間での認知度は確実に上がっている。そこで、男の育児雑誌『FQ JAPAN』編集部に、最近のトレンドをうかがった。人気のイクメングッズを教えてください。
「抱っこ紐が売れています。従来のものを使って子供を長時間抱えていると、構造上、肩に相当の負担がかかっていました。ところが近年では、子供の荷重を分散させ、長時間抱っこしても疲れないデザインの商品が多く出ています」

外出時、長時間にわたる子供の抱っこは、かなりの力仕事。それを軽減できるとは何とも頼もしい。また、最近はベビーカーを押しているパパの姿も以前と比べて増えた。これについても何か変化はあるのだろうか。
「以前のベビーカーは母親を意識して女性が好む色やデザイン、機能性のものが主でした。しかし、今は父親母親どちらでも使える様なユニセックスなタイプが多いです。これも男性が社会的により育児参加するようなった影響ですね」

ところで、海外ではベビーカーを押すことにとどまらず、ベビーカーとエクササイズを組み合わせたバギーランニング(略してバギラン)なるものがあるらしい。
「バギランがおこなわれているのは主にアメリカ西海岸です。ベビーカーも日本のような四輪のものではなく、でこぼこした路面でも安定しやすい三輪に中空タイヤを備え、フレームもバギランに適した仕様になっています。走っても子供を安全に乗せられる設計になっています」

最先端のイクメンは、今までの生活に新たなものとして子育てを追加しているのではなく、自然に育児を取り込んでいるのだ。普段使いといえば、哺乳瓶や紙おむつ等、子育てグッズを持ち歩くための育児かばんも変わってきているという。
「男性用育児かばん、ファザーズバッグの売れ行きも伸びていますよ。内面の機能性はそのままにデザインが洗練されて、いわゆる育児用というイメージではありません。違和感無く、普段の街歩きの服装に合わせられます」

次々と注目の商品がリリースされる国内外の育児シーン。2011年11月2日(水)と3日(木・祝)には、男の育児トレンドが丸わかりのファミリーイベント「イクフェス2011」が東京ビッグサイト西4ホールにて開催される。メインステージには今年、ベストファーザー賞を受賞した中山秀征さんと杉浦太陽さんが登場。さらに子供が喜ぶアトラクションや日本一のイクメンを決める「Mr. イクメンコンテスト」、マタニティ向けワークショップ等、親子パパママともに楽しめる内容になっている。見てさわって買って、最新のトレンドをチェックしてみよう。
(加藤亨延)