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ファッション界の重鎮として現在も活躍を続けるドイツ出身のデザイナー、カール・ラガーフェルド（Karl Lagerfeld）が、H＆Mなどに代表されるファストファッションブランド（カールは“ハイストリートファッション”と呼んでいる）の台頭によりお金をかけずにオシャレを楽しむことが出来るようになった現在の動向について語った。

シグネチャーブランドのほか、シャネル（Chanel）やフェンディ（Fendi）のデザインも手掛けているカールだが、そういったブランド物は誰しもが容易に手に入れることが出来る品ではないと理解した上で、ここ数年有名デザイナーとのコラボレーション商品を低価格で販売し人気を博している俗に言う“ハイストリート・ファッション系”のストアを高く評価する。

「中でもH＆MとTOPSHOPは素晴らしいね。ケイト・モス（Kate Moss）がトップショップ用に手掛けたラインは特にお気に入りだよ。ブランド品は確かに素材もいいし縫製もしっかりしているからどうしても値段が高くなってしまうけれど、デザインという点では価格にかかわらずいい物が出来るはずだし、それがハイストリート・ファッションがこれほど成功した理由だと思う」と米Look誌に語ったラガーフェルドは「今の世の中、オシャレを楽しむのにべらぼうなお金をかける必要はない」と言い切っている。

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