北京市朝陽区の安慧里中心小学校は27日、中国初の「小学生・性教育基地」としての活動を開始した。カリキュラムは1年生から始まるが、3年生の場合には1回目の授業が「男子生徒は女子用トイレ、女子生徒は男子用トイレの見学」など、子供の好奇心を考えたプログラムが用意されている。中国新聞社が報じた。

　外部の専門家が同小学校の教師を指導した上で、性教育の本格導入を実施した。低学年には「男女の違いを教える」ことを主眼にしており、3年生の場合には最初の授業が「異性のトイレ見学」という。担当教師によると「多くの子どもは、異性が利用するトイレに好奇心を持っている。この好奇心を利用して、男女の体の違いと、性別というものを理解してもらう」という。

　中国社会科学院で性問題・性教育を専門とする李銀河研究員は、「小学生に性教育を行うのは、決して早くない。思春期になった時点で性に対する教育が不足していると、少女の妊娠や嬰児（えいじ）遺棄などの問題につながりやすい」と、教育の意義を強調した。

　安慧里中心小学が性教育に本格的に取り組むことに対しては、保護者も9割以上が賛意を示したという。（編集担当：如月隼人）



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