「事業再仕分け」は政治責任を放棄した天下の愚策【岸博幸コラム】
11月15日から事業仕分け第3弾後半戦が始まります。これまでの事業仕分けの判定に従わず、色々な手口で予算要求を続けている事業の「再仕分け」ですが、民主党政権の政策の中でも最大の愚策と言って過言ではありません。かつ、その問題点は、尖閣問題での中国人船長釈放に至る過程にも同様に当てはまることを見逃してはいけません。
最悪の政治ショー
事業“再”仕分けの最大の問題点は、“政治の責任放棄”という一言に尽きます。政権は“官僚が仕分けの判定結果をすり抜けるために、巧妙な手法を駆使して予算要求を続けているから、再仕分けを行なう”と説明していますが、何をバカなことを言っているのかと呆れざるを得ません。
それだけだと、“官僚が好き勝手に無駄遣いしている”という民主党お得意の批判の対象になり得ますが、より重要なポイントは、官僚は予算要求を財務省に提出する前には必ずその内容を自分の役所の大臣、副大臣及び政務官(政務三役)に説明している、ということです。政務三役を無視して予算要求の内容を確定して財務省に提出できるはずありません。
つまり、行政刷新会議が批判している各省庁の“予算要求のすり抜け”は、その役所の政務三役(=民主党の政治家)が了承した内容なのです。したがって、行政刷新会議としてその内容に不満ならば、行政刷新会議と各省庁を代表する政治家の間で議論して、粛々と政治的に決着させればいいだけの話です。
続きはこちら(ダイヤモンドオンラインへの会員登録が必要な場合があります)
■関連記事
・予算規模370兆円の怪物に挑む事業仕分け第3弾 複雑怪奇な迷宮「特別会計」の謎は解けるか
・杜撰な概算要求を国民の目に晒してきた事業仕分けは、その本来的役割を終えつつある【週刊 上杉隆】
・事業仕分けは「悪いリストラ」の典型になっていないか?【岸博幸コラム】
・事業仕分けに騙されるな【岸博幸コラム】
・事業仕分けと普天間基地問題で鳩山政権が投げた「消える魔球」【岸博幸コラム】
