就職人気企業 文系は3年連続JTB、理系は味の素が初のトップ 毎日コミュニケーションズ調べ
毎日コミュニケーションズ(東京都千代田区、中川信行社長)が発表した2011年卒業予定の「大学生就職人気企業ランキング」によると、文系学生の就職人気企業トップは3年連続でJTBグループ、理系学生では味の素が初めてトップとなった。文系トップ3は3年連続変わらず、理系は食品・鉄道・住宅各社が躍進する結果となった。
同社は学生の傾向を、「企業選択の際には『安定している会社』や『やりたい仕事ができるか』を重視し、先の読めない不安定な時代だからこそ、冷静に現実と向き合い、企業を見極めようとしている様子がうかがえる」と分析している。
■文系総合の1位から3位は3年連続変わらず
学生は「安定性」や「やりたい仕事ができるか」をポイントに企業を選択する傾向にあり、上位3社は学生の心を掴み続けているようだ。
1位のJTBグループは、過去10年間で9度目のトップ獲得。特に今回は、文系男子・文系女子ともにトップとなった。選社理由では「やりたい仕事ができそう」がもっとも多く、「地域別・事業別にグループ各社が募集を行っていることや、合同会社説明会やJTBグループ会社説明会などを通じて積極的に学生と接触し、対話をする機会を設けていることが選社理由に繋がっている」と同社は評価している。
2位の資生堂は「業界上位である」「やりたい仕事ができそう」に続き、「商品企画力がある」「企業イメージが良い」などが選社理由として挙げられており、学生にもブランドイメージが広く浸透している。
3位の「ANA(全日本空輸)」は「国際的な仕事ができる」「やりたい仕事ができそう」な企業として学生に支持されるなど、いずれも“仕事”を軸に企業選びを行っていることが特徴となっている。
文系総合トップ100をみると、明治製菓(6位)、ロッテ(21位)、カゴメ(22位)、味の素』(24位)などトップ100内に食品13社がランクイン。そのうち11社が前年からランクアップし、「食品人気」を印象付ける結果となった。
マスコミも16社がトップ100内にランクイン。「エイベックス・グループ・ホールディングス」が23位(前年196位)に躍進するなど依然として底堅い人気を集めた。
その他の業種では、JR東日本(東日本旅客鉄道)(7位)、JR東海(東海旅客鉄道)(12位)などの鉄道4社と、資生堂を含めた化粧品4社が全社で維持、またはランクアップ。さらに金融(銀行・損保・生保・証券)やサービス業もトップ100に占める割合が比較的高い結果となった。
選社理由として、食品・鉄道・金融(銀行・損保・生保・証券)が「安定している」「業界上位である」こと、またマスコミ・化粧品・サービスでは「やりたい仕事ができそう」なことが支持される傾向にある。
■理系総合では、食品の躍進が際立つ結果
「味の素」が1978年の調査開始以来、初の1位(前年5位)となり、、3位の『カゴメ』(前年10位)、6位の『明治製菓』(前年22位)をはじめトップ100内に食品が23社ランクインした。
『味の素』は、食品分野にとどまらず、医薬・健康分野、アミノサイエンス分野と幅広い事業分野を持ち、また世界22カ国・地域に拠点を置き、グローバルな展開を行うなど、活躍フィールドの広さをイメージしやすい点が、すべての理系学生にとってプラスに作用したのではないかと同社は分析している。選社理由でも「業界上位である」「安定している」「やりたい仕事ができそう」が上位を占める結果となった。
2位の『パナソニック』は、理系男子では初の1位となった。「業界上位である」「安定している」こと以上に、「技術力が高い」ことが、学生からの選社理由として挙げられていた。
3位の『カゴメ』は他社と比較すると、「企業イメージが良い」「社風が良い」が選社理由として多く挙がっている。
理系総合トップ100をみると、JR東日本(東日本旅客鉄道)(8位)、JR東海(東海旅客鉄道)(9位)などの鉄道4社や、住宅5社が揃ってランクアップしている。鉄道の選社理由は「社会貢献度が高い」ことであり、住宅では「やりたい仕事ができそう」なことが挙げられている。同社は、「安定志向だけではなく、自分自身の専攻課程を活かし、それを社会のために役立てようとする意識も働いていることが考えられる」とコメントしている。
ランキングは、2011年3月卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に09年10月1日から10年2月1日にかけて調査した。有効回答は2万4197人。
■文系総合ランキング:上位10社■
1 JTBグループ
2 資生堂
3 ANA(全日本空輸)
4 オリエンタルランド
5 三菱東京UFJ銀行
6 明治製菓
7 JR東日本(東日本旅客鉄道)
8 三井住友銀行
9 エイチ・アイ・エス
10 ベネッセコーポレーション
男子1位:JTBグループ(16年ぶり)/女子1位:JTBグループ(3年連続)
■理系総合ランキング:上位10社■
1 味の素
2 パナソニック
3 カゴメ
4 資生堂
5 ソニー
6 明治製菓
7 三菱重工業
8 JR東日本(東日本旅客鉄道)
9 JR東海(東海旅客鉄道)
10 東芝
男子1位:パナソニック(初)/女子1位:味の素(初)
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同社は学生の傾向を、「企業選択の際には『安定している会社』や『やりたい仕事ができるか』を重視し、先の読めない不安定な時代だからこそ、冷静に現実と向き合い、企業を見極めようとしている様子がうかがえる」と分析している。
学生は「安定性」や「やりたい仕事ができるか」をポイントに企業を選択する傾向にあり、上位3社は学生の心を掴み続けているようだ。
1位のJTBグループは、過去10年間で9度目のトップ獲得。特に今回は、文系男子・文系女子ともにトップとなった。選社理由では「やりたい仕事ができそう」がもっとも多く、「地域別・事業別にグループ各社が募集を行っていることや、合同会社説明会やJTBグループ会社説明会などを通じて積極的に学生と接触し、対話をする機会を設けていることが選社理由に繋がっている」と同社は評価している。
2位の資生堂は「業界上位である」「やりたい仕事ができそう」に続き、「商品企画力がある」「企業イメージが良い」などが選社理由として挙げられており、学生にもブランドイメージが広く浸透している。
3位の「ANA(全日本空輸)」は「国際的な仕事ができる」「やりたい仕事ができそう」な企業として学生に支持されるなど、いずれも“仕事”を軸に企業選びを行っていることが特徴となっている。
文系総合トップ100をみると、明治製菓(6位)、ロッテ(21位)、カゴメ(22位)、味の素』(24位)などトップ100内に食品13社がランクイン。そのうち11社が前年からランクアップし、「食品人気」を印象付ける結果となった。
マスコミも16社がトップ100内にランクイン。「エイベックス・グループ・ホールディングス」が23位(前年196位)に躍進するなど依然として底堅い人気を集めた。
その他の業種では、JR東日本(東日本旅客鉄道)(7位)、JR東海(東海旅客鉄道)(12位)などの鉄道4社と、資生堂を含めた化粧品4社が全社で維持、またはランクアップ。さらに金融(銀行・損保・生保・証券)やサービス業もトップ100に占める割合が比較的高い結果となった。
選社理由として、食品・鉄道・金融(銀行・損保・生保・証券)が「安定している」「業界上位である」こと、またマスコミ・化粧品・サービスでは「やりたい仕事ができそう」なことが支持される傾向にある。
■理系総合では、食品の躍進が際立つ結果
「味の素」が1978年の調査開始以来、初の1位(前年5位)となり、、3位の『カゴメ』(前年10位)、6位の『明治製菓』(前年22位)をはじめトップ100内に食品が23社ランクインした。
『味の素』は、食品分野にとどまらず、医薬・健康分野、アミノサイエンス分野と幅広い事業分野を持ち、また世界22カ国・地域に拠点を置き、グローバルな展開を行うなど、活躍フィールドの広さをイメージしやすい点が、すべての理系学生にとってプラスに作用したのではないかと同社は分析している。選社理由でも「業界上位である」「安定している」「やりたい仕事ができそう」が上位を占める結果となった。
2位の『パナソニック』は、理系男子では初の1位となった。「業界上位である」「安定している」こと以上に、「技術力が高い」ことが、学生からの選社理由として挙げられていた。
3位の『カゴメ』は他社と比較すると、「企業イメージが良い」「社風が良い」が選社理由として多く挙がっている。
理系総合トップ100をみると、JR東日本(東日本旅客鉄道)(8位)、JR東海(東海旅客鉄道)(9位)などの鉄道4社や、住宅5社が揃ってランクアップしている。鉄道の選社理由は「社会貢献度が高い」ことであり、住宅では「やりたい仕事ができそう」なことが挙げられている。同社は、「安定志向だけではなく、自分自身の専攻課程を活かし、それを社会のために役立てようとする意識も働いていることが考えられる」とコメントしている。
ランキングは、2011年3月卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に09年10月1日から10年2月1日にかけて調査した。有効回答は2万4197人。
■文系総合ランキング:上位10社■
1 JTBグループ
2 資生堂
3 ANA(全日本空輸)
4 オリエンタルランド
5 三菱東京UFJ銀行
6 明治製菓
7 JR東日本(東日本旅客鉄道)
8 三井住友銀行
9 エイチ・アイ・エス
10 ベネッセコーポレーション
男子1位:JTBグループ(16年ぶり)/女子1位:JTBグループ(3年連続)
■理系総合ランキング:上位10社■
1 味の素
2 パナソニック
3 カゴメ
4 資生堂
5 ソニー
6 明治製菓
7 三菱重工業
8 JR東日本(東日本旅客鉄道)
9 JR東海(東海旅客鉄道)
10 東芝
男子1位:パナソニック(初)/女子1位:味の素(初)
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