厚生労働省が発表した1月の毎月勤労統計調査(速報、事業所規模5人以上)によると、1人当たりの現金給与総額が、前年同月比0.1%増の27万3142円で、20カ月ぶりに前年同月を上回った。残業代などの所定外給与が伸びた。

 現金給与総額のうち、きまって支給する給与は、前年同月比0.3%減の26万1396円。所定内給与は、同0.5%減の24万3861円で、所定外給与は、同2.2%増の1万7535円となった。特別に支払われた給与は、同10.3%増の1万1746円だった。

 1人当たりの所定外労働時間は、前年同月比3.4%増の9.4時間。18カ月ぶりのプラスとなった。製造業の所定外労働時間は前年同月比30.1%の大幅増で12.1時間。

 常用雇用者数は、前年同月比0.2%減の4388万7000人で、7カ月連続の減少となった。

 1月分速報発表時に、前月までの季節調整値が改定された。

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