恋占いや相性占いはもう古い!これからは血液型人間学で自分を知ろう!

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血液型というと、恋愛の相性占いが浮かんでくるあなた。そんな考えはもう古い!先月末に新刊発売された『血液型人間学 あの人の心の秘密がわかる!』。この書籍は、血液型ブームの原点といわれる故・能見正比古氏の既刊三部作『血液型人間学』『血液型愛情学』『血液型活用学』を、NPO ヒューマンサイエンスABOセンターが再編したもので、実在した著名人の事例などを交えながら各血液型の特性について読みやすくまとめてある一冊だ。今回、新刊として出版するに当たって加筆修正し、最新情報を加えた部分もあるため、前述の三部作を全て読破した方でも楽しめる内容となっている。

 

さて、この「NPO ヒューマンサイエンスABOセンター」について、初めて耳にする方も多いのではないだろうか。正式にはNPO法人 血液型人間科学研究センターといい、前述した書籍の著者である故・能見正比古氏の研究を引き継ぐ研究機関。2004年に息子の能見俊賢氏が設立したが(能見俊賢氏は2006年に他界)、血液型に関するデータを長年蓄積し、専門的な研究をしているのは日本でも唯一この研究所だけということだ。同研究所は、「血液型人間学の研究と共に、一般市民に対して、血液型人間学に関する講習会・セミナーの開催や会報誌等による普及活動を推進。カウンセラーの育成、子育て、人材育成等に血液型人間学を活かすためのノウハウを構築することで、社会のコミュニケーション活動に役立つ人間科学の発展に貢献する」ということを目的とする特定非営利活動法人である(WEBサイトより引用)。公式サイトでは、フィールドワーキングやSNSのコーナーなどもある。フィールドワーキングでは一般の被験者を募り、体質や気質と血液型の関係性をより明らかにすべく実験調査を行っているという。また、海外への広報活動にも力を入れており、英語、韓国語、中国語など、これまで五ヶ国語の翻訳本を出版し、各国での講演活動も行っている。そんな研究所の雰囲気は、B・O・AB型がそれぞれ2・3名づつ、現在A型は不在だという。血液型を研究しているため、どんな話題の中にも血液型による視点で会話が進行することが多いようだが、人間について学びあう場として、何事も気軽に話し合える雰囲気なのだそうだ。

 
NPO法人 血液型人間科学研究センターでは、独自の試みとして血液型人間学の考えを子育てに用いるということも提唱している。公式サイトにも「子育て倶楽部」というメニューがあり、そこでは血液型別に子供に対するしつけのポイントを公開中だ。血液型保育の研究は30年前より行っているということで、故・能見正比古氏の研究に関心を抱いた保育園園長が「血液型保育を導入したい」と考え、能見氏と共同研究を行ったことから始まっただそうだ。血液型保育の最大の利点は、血液型人間学の知識を持つと、子供たちの気質や行動傾向をより深く知ることができ、それにより子どもに対して気持ちにゆとりを持ったしつけが出来るようになるとのことだ。核家族化が一般的でご近所との関わりも薄くなっている昨今、子育てに不安を感じる親御さんも多いと思うが、この血液型別のしつけポイントを知っておくことも、子育てノウハウの一つになるのではないだろうか。

どうしても、相性占いや恋愛占いの方法として用いられやすい血液型だが、故・能見正比古氏の研究による血液型人間学というのは、前述した子育てしかり、そういった占い的なものとは少々異なる。今回出版された書籍では、能見氏の蓄積したデータに基づき、各血液型の気質や社会性、対人性などを分かりやすくまとめてあるが、一般に関心度の高い相性についても、“リード=おもり図”という、能見氏独自の視点から血液型の相性関係を記してあるなど、よく言われる血液型占いとは異なる視点論点からの血液型解説には目からウロコが落ちる思いだ。書籍は、「プロローグ-血液型で面白いほど人間がわかる!」から始まり、それぞれの基本的な気質について事例を挙げてまとめた「1章/心の秘密をあかす4つの基本気質」、各血液型の思考パターンを示した「2章/血液型でこんなに違う考え方とふるまい」、血液型の組み合わせについての基本傾向や合いやすさ・合いにくさ・生かし方といった内容の「3章/人間関係がラクになるつき合い相性学」、各血液型の愛し方やアプローチのヒントになる情報がまとめられた「4章/血液型でわかるあの人の愛情」、血液型データの有意性や体質との関係などがまとめられた「5章/続々解明!血液型人間学のこれから」で構成されており、どれも多くの事例を用いて説明され、非常に分かりやすいので、楽しく読み進めることが出来る。

記者が思わず一生懸命見入ってしまったのは第4章。ふと過去の少ない恋愛経験と照らし合わせて色々と分析をしてしまったが、確かに思い当たること、当てはまることがいくつもあった。しかし、人間関係や環境により精神的に病んでしまう人が多い昨今を考えると、2章・3章あたりが現代人にはお勧めではないだろうか。この書籍の特筆すべきところは、読むことで自然と自分自身について見直すことが出来るという点であろう。相手のことを知りたいと読み進めるうちに、図表やリスト・事例などにより、おのずと自分自身についても知ることになるのだ。血液型についてもっと知りたい、今の自分を知りたい・変えたい、気になるあの人とどうやったらコミュニケーションを取れるのか、苦手なあの人と上手く付き合えるようになりたい、等など、人付き合いに悩んでいるあなたに、血液型人間学という一面から一つの解決策を提案してくれるこの書籍、まずは手にとってじっくり読んでいただきたい。今回の書籍以外にも、NPO法人 血液型人間科学研究センターでは様々な書籍を出版しているが、現在刊行されている『血液型事情』シリーズもなかなかの人気なのだとか。また、既刊の『愛されB型 嫌われB型〜愛されるB型になるために!』については、各血液型も今後出版される予定ということなので、愛されたいA型・O型・AB型の皆さんも楽しみに待っていていただきたい。


今後、NPO法人 血液型人間科学研究センターでは、会員に限定せず、一般人を募った勉強会やワークショップに力を注いでいくそうで、4月からは公開講座の告知などをして知識を伝える場を拡げるという。それまで待てないという方は、サイトにある血液型コミュニティABOCOMU(アボコミュ)への参加をお勧めしたいところなのだが、こちらは残念ながら招待制となっている。開設から一年弱で現在2000名を超える会員がいるそうで、研究センターのスタッフと直接コミュニケートが取れるなどアットホームな雰囲気のSNS。SNS内では、血液型豆知識や会員が投稿できる○×、イベントの告知などがされているので、興味がある方で「身近に招待してくれる会員が居ない」という方は詳細をサイトに問い合わせてみていただきたい。他に、血液型人間学の知識をぎっしりつめ込んだ辞典のような役割を果たす、有料のモバイル公式コンテンツ『血液型★人間学DX』もお勧めだ。有料ではあるものの、登録すればモバイルならではの手軽さで、簡単に血液型人間学についての情報を得ることができる。

今までとは一味違った血液型人間学で本当の自分を知り、ゆとりある日々を過ごす一歩として、各書籍や各サイトを是非活用してみてはいかがだろう。
(編集部:北島要子)

【参照】
NPO ヒューマンサイエンスABOセンター
血液型人間学情報サイト『ABO WORLD』
会員向けSNS型コミュニティサイト『ABOCOMU』

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