20日にドメネク監督が発表したフランス代表(25日マリ戦、26日イングランド戦)メンバー39人にまたしても選ばれなかったダビド・トレゼゲのコメントが、所属するユベントスのホームページに掲載された。

 ドメネク監督はトレゼゲについて、「代表入りの扉は開かれている。彼を再び招集する可能性は十分にある」と語っているが、当のトレゼゲは「代表復帰をあきらめるよう心の準備をしている」うえ、「どんなチームにいても、監督への信頼は大切。代表では、その信頼がもてない」とドメネク監督に対する不信感をあらわにしている。

 ここまで言ってしまっては、自ら代表入りを難しくしてしまっているようなもの。フランスで生まれたとはいえ、幼いころからアルゼンチンで育ったトレゼゲは、ニュアンスをもたせられるほどフランス語が達者ではなく、どうしてもダイレクトな表現になってしまうのは仕方がないが、ドメネク批判をますます強めているところを見ると、ほんとうに「あきらめ」を感じつつあるのだろう。

 セリエAの得点ランキングで1ゴール差の2位(16得点)につけるトレゼゲ。「個人的なリベンジは“ユーベでいい働きをすること”」と語る。チームのチャンピオンズ・リーグ復帰を最大のモチベーションとして気持ちを切り替えようとしている姿勢が窺える。

ダビド・トレゼゲ(David Trezeguet)


生年月日:1977/10/15
所属   :ユベントス
国籍   :フランス
ポジション:フォワード