前節デポルティーボ戦での敗戦の傷を癒し、2位バルセロナとの勝ち点差7をキープするためにも次節は勝利が欲しいレアル・マドリーは、スペイン国王杯決勝進出を果たしモチベーションも上がるバレンシアをホームに迎える。この試合でシュスター監督が“世界最強のDF陣”と自負する最終ラインが復活しそうだ。

 2試合の出場停止処分を受けていたセルヒオ・ラモスが復帰することにより、シュスター監督はカンナバーロ、ペペ、エインセとともにディフェンスラインを形成したいと考えている。セルヒオ・ラモス-ペペ-カンナバーロ-エインセの4人は今シーズン、一度だけ一緒にプレーしている。カンプ・ノウで行われたバルセロナ戦だ。0-1で勝ったその試合では、「選手全員が万全の状態でいれば、世界最強のディフェンスを擁することになる」とDF陣のパフォーマンスを評価し、称賛したシュスター監督だが、その後は選手のケガや出場停止などで、この4人での最終ラインを組むことはできなかった。しかし、バレンシア戦を前にようやくセルヒオ・ラモス-ペペ-カンナバーロ-エインセの4人が揃い、シュスター監督は自慢の“世界最強のDF陣”でバレンシアを迎え撃つ体勢が整った。

 低迷しているとはいえ、バレンシアは決して楽な対戦相手とは言えない。バレンシアのホアキン、シルバ、特にエースのビージャをどれだけ抑えられるかが大きなカギとなる日曜日(23日)の試合。彼らの動きを封じ込めることができれば、タイトルもより現実味を帯びてくるかもしれない。

(スペイン通信)

セルヒオ・ラモスセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)


生年月日:1986/03/30
所属   :レアル・マドリー
国籍   :スペイン
ポジション:ディフェンダー