19日のセリエA第29節で、最下位カリアリが8位アタランタを破り、勝点を24とした。今季も残り9試合を残すのみで、現在の下位順意表は以下の通りである。

13位 シエナ(勝点32)
14位 トリノ(31)
15位 パルマ(29)
16位 カターニャ、リボルノ(28)
18位 レッジーナ、エンポリ(26)
20位 カリアリ(24)

 バッラルディーニ監督に率いられたカリアリは、ホーム「サンテリア」で行われた直近6試合で5勝1分の成績をあげて勝点16を奪取、恐ろしいハイペースで終盤の猛追をかけてきた。アタランタ戦でも決勝PKを決めた新星FWアクアフレスカ、それをサポートするMFコッス、コンティが効いている。ゴールには、ハマればミラクルセーブを連発するGKストラーリがいる。

 ちなみにストラーリは、昨季前半戦メッシーナにいたが(その後降格)、後半戦にミランへ移籍、CLを制した欧州王者の一員となった。そして今季開幕からスペインのレバンテでプレーしていたが給与未払いで嫌気がさし、今年の1月にカリアリに移籍した。2年間で4クラブ。残留争いから欧州の頂点へ、そしてまた残留争い、というものすごいアップダウンぶりである。

 先日剥奪された勝点3を巡ってカリアリは協会と係争中。可能性は五分五分とされているが、もし勝点3が戻れば残留争いはさらに混沌としてくる。いずれにせよ、降格3チームが確定するのは5月18日の最終節までもつれこみそうだ。