バルセロナのロナウジーニョに再び仮病の疑惑が向けられている。右足内転筋に違和感を訴え、前節アルメリア戦は招集外となったロナウジーニョは17日にも精密検査を行ったが、これといった異常は見つからなかった。クラブのメディカル部門の公式発表によると、「磁気共鳴装置による検査を行いましたが、靭帯および筋肉には一切の負傷箇所は見られませんでした。今後は現在抱えている違和感を解消するための特別メニューに取り組んでいくことになります」とのことだ。

 ロナウジーニョは今年の1月にも左膝の違和感でチームから離脱。この時は検査は行われず、約1ヶ月のリハビリ後、チームに復帰したが、この時もやはり一部で仮病説が流れた。そして、今回は検査を行い、その結果が公表された。これはロナウジーニョを特別扱いはしないというクラブ側の意思表示ではないかと推察される。

 また、アルメリア戦を招集外となったのも「12日にリハビリのためアルゼンチンに帰国するレオ・メッシの送別会で夜遊びがたたり、翌13日の練習に参加できるコンディションになかったため、その罰として招集メンバーから外れた」と16日のバルセロナの地元紙“エル・ペリオディコ・デ・カタルーニャ”が報じている。そんな中、判明した「ロナウジーニョにケガはない」で彼の仮病説が囁かれるのも無理はないのかもしれない。

 今シーズン、リーガ28節が終了した時点でロナウジーニョの90分フル出場はたった7試合のみ。17試合出場でトータル1,171分間プレー。そのうちスタメン出場は13試合。今シーズンはベンチスタート、途中交代が増えている。

 目で見てとれるケガとは違い、違和感は本人にしか分からないもので、他人から見て分かるものでもない。ゆえに本人を信じるしかない。ロナウジーニョが違和感を抱えているのは確かだろうが、疑いの目を向けられながら、違和感が消えるまでリハビリを行っていくことになるだろう。

(スペイン通信)

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