アーセナルのMFトーマス・ロシツキは、ケガで戦線離脱している現状にイライラを募らせている。いまだ復帰へのメドが立たないチェコ代表は、「どうすることも出来ない」と今は休養に務めると語っている。

 今年1月から膝の故障で実戦から遠ざかっているロシツキは、「まだトレーニングを再開できない。本当にイライラするよ」とコメント。「今はどうすることも出来ない。とにかくケガが良くなることを祈るだけ…」と半ば諦めムードを漂わせていた。

 一方、チャンピオンズ・リーグの準々決勝の対戦相手が同じイングランドのリバプールに決まったことについて、厳しい戦いになるだろうとコメントしている。

「もちろん、リバプールはタフな相手だ。もっと戦いやすい相手もいたからね。ただ、昨年ウチがPSVに負けたように、この大会では簡単な相手などいない。決勝まで駒を進めるつもりなら、対戦相手を選り好みしているわけにもいかないだろう。もちろん、ファンにとってもスペシャルな一戦になるだろうね」

 今シーズンここまで快進撃を続けてきたアーセナルで、セスク・ファブレガスやアレクサンデル・フレブとともに攻撃陣の核としてプレーしてきたロシツキ。その離脱と時期を同じくするようにリーグ戦で足踏みをはじめ、首位の座をライバルのマンチェスター・ユナイテッドに譲っているだけに、アーセン・ベンゲル監督もその復帰を熱望しているに違いない。“リトル・モーツァルト”の異名を持つチェコ代表の復帰が、リーグ戦とチャンピオンズ・リーグの2冠を狙う今シーズンのアーセナルの浮沈を左右することは間違いなさそうだ。

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