15日にホーム、メスタージャで行われた対セビージャ戦でも敗れ(1-2)、リーガ後半戦に入ってからの成績も2勝3分4敗、目下10位(勝ち点36)とUEFAカップ圏内入りも難しい状況と低迷を続けるバレンシア。ゴタゴタが続くバレンシアからいいニュースは聞こえてこない。そして、プロ選手として最悪の時を送っているエース、スペイン代表FWダビ・ビージャ(26)が自身の将来について考え始めていると心境を明らかにした。

「オファーが届いた時は常に耳を傾けてきたし、プロとしての自分の将来にとってベストの選択をしてきた。もちろんクラブとの契約があるわけだからそれは尊重するよ。でも、自分の将来について考える必要があるし、いつもしているように、オファーがきたらすべて聞くつもりでいる」。

 地元のテレビ番組内でオファーを聞く準備はできている、つまり、移籍を視野に入れていることを仄めかしたビージャ。ビージャにはこれまでもヨーロッパの複数のビッグクラブが関心を示してきたこともあり、彼の将来は来夏の移籍シーズンがカギを握ることになりそうだ。

 6位のエスパニョールとは勝ち点差9ポイント開いており、今のチーム状況からいってUEFAカップ圏内入りも難しいバレンシアにとって、来シーズン、ヨーロッパの舞台で戦うためにはスペイン国王杯優勝が残されたチャンス。準決勝敗退となれば、ビージャがバレンシアを去る可能性もグッと高まるだろう。20日に行われるバルセロナとの準決勝2nd.レグはビージャにとって、さらにクーマン監督にとってもその将来を大きく左右する一戦となりそうだ。

(スペイン通信)

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