「ユーべはどれだけ勝てば気がすむんだ?」

 9日のセリエA第27節、マラッシィ・スタジアムを埋めた古豪ジェノアのサポーターたちはこう毒づいたにちがいない。
 ユベントスはジェノアを2対0で下して、セリエAが国内単一リーグとなった1929年以来の通算勝ち星を1300とした。

 1300勝、である。1シーズン40試合にも満たないリーグ戦での驚異的な数字だ。唯一のセリエB参戦となった昨季をのぞいて、111年にわたるその歴史上ユーべはつねに最高峰リーグに君臨してきた。

 1300勝には、700の引き分けと457の敗戦が付け加えられる。通算2457試合であげたゴールの総数は4233ゴール。1クラブが1世紀以上にわたって積み重ねた歩みは、このような途方もない数字を生み出すのだ。