今シーズン、リーガで最も離脱者の多いクラブ、それはバルセロナであるとスペイン紙“マルカ”が報じた。24名のベンチのうち、実に18名の選手がこれまで何らかのケガを負っており、リーガで最も多くのケガ人を出しているというバルセロナにとっては有り難くない記録だ。

 これまで負傷による欠場がなかったのは、ミリート、イニエスタ、チャビ、ボージャン、エスケーロ、クロサスのたった6選手。ただ、エスケーロは出場機会もほとんどなく、クロサスは1月の移籍マーケットでオリンピック・リヨンにレンタル移籍していることから見ても実質は4選手と言えるだろう。他の選手は筋肉の問題、打撲、筋肉の断裂など何かしらのケガで1週間から最大で6ヶ月の戦列離脱を余儀なくされている。

 今現在、左足大腿二頭筋損傷で全治6週間となったメッシの他にもデコ、マルケスらが負傷している。そして、腰痛に悩まされ、アトレティコ・マドリー戦は招集外、セルティック戦とビジャレアル戦では途中交代となっていたトゥーレ・ヤヤも椎間板ヘルニアであることが判明。今は手術は行わず、注射による物理療法で治療していくことになったが、無理はさせられず、出場する試合も限られることになる。

 ことがうまくいかない場合、離脱者の多少がその理由のひとつに上げられるもの。それにしてもバルセロナのケガの多さには驚きだ。万全とは言えないチーム状態ながらも、シーズン残り、リーガ、チャンピオンズリーグ、スペイン国王杯を戦い抜いていかなければならないバルセロナ。新たなケガや再発がないことを祈るばかりだ。

(スペイン通信)