ニューカッスルのFWマイケル・オーウェンは、クラブの不調が自身の代表キャリアに悪影響を与えるだろうとコメント。プレミアリーグで15位に沈むクラブで結果を残さない限り、ファビオ・カペッロ監督率いるイングランド代表でプレーする機会を失うと危機感を露にしている。

 シーズン当初からの不調を引きずり、降格圏まで勝点3差の15位に沈むニューカッスル。1月には立て直しを図るべく元イングランド代表監督のケビン・キーガンを招聘したが、就任後いまだ勝ち星を挙げることが出来ず、苦境を脱する兆しは見えない。

 そんなクラブの窮状に責任を感じるオーウェンも、今シーズンはここまでわずか5ゴールと、いまだ本調子には程遠い状態だ。その影響は、代表選出にも色濃く反映されている。イングランド代表のカペッロ監督はクラブでのパフォーマンスを重視しており、2月6日に行われたスイスとの親善試合では、ベンチ入りしたオーウェンを試合で起用することはなかった。

 そんな現状に危機感を募らせるオーウェンは、クラブでの結果を早急に出す必要性を感じているようだ。

「クラブが苦しい状態にあり、個人としても結果を出していなければ、代表チームに選ばれないのも当然だ。ただ、カペッロ監督はまだ1試合しか指揮を執っていないし、今後の方針はこれから見えてくるだろうと思う。僕らはプレミアで戦える戦力を備えていると信じている。ただ、出来るだけ早く勝点を取っていかなければならない…」

 26日に控えたフランス戦の代表メンバー選考で、当落線上にいるオーウェン。17日のバーミンガム戦を皮切りに、フルハム、レディングといった降格争いを戦うクラブとの対戦を控えるニューカッスルで結果を残さない限り、若手選手を積極的に起用するカペッロ監督の構想から外れてしまう可能性もある。イングランド代表の最前線を長年支え続けた元祖“ワンダーボーイ”は、キャリア最大の苦境を迎えている。