アーセナルのアーセン・ベンゲル監督は、MFセスク・ファブレガスの契約内容を見直す可能性を明らかにした。しかし、クラブ史上最高年俸を提示するとみられる契約更新は、今シーズン終了後まで待つことになると語っている。

 4日に行われたチャンピオンズ・リーグ(CL)決勝トーナメント1回戦のACミラン戦でアーセナル勝利の原動力となったセスク。若手中心のチームを牽引するスペイン代表は、2006年10月にアーセナルとの契約を2014年まで延長しているが、スペインのバルセロナやレアル・マドリーへの移籍が連日のように報じられているだけに、クラブ側も契約内容の見直しに積極的なようだ。それでも指揮官のベンゲルは、シーズン中の契約交渉を「時期尚早」と断言している。

「現時点で契約について話すのは時期尚早だ。特に、彼とは長期契約を結んでいるんだからね。まずは今シーズンのタイトル獲得を考えるべきだ。セスクはまだ若い。今は選手として成長することが最優先だ。その他のことは自然についてくる。彼にはMFとして完璧な選手に育ってほしい。ミラン戦の活躍は確かに素晴らしかったが、次のステップに上がるためには、あのレベルを常に保てるようになることが必要だ」

 ミラン戦の活躍で再び評価を上げたセスクに対し、さらなる成長を求めたベンゲル。リーグ戦とCLの2冠を狙う知将は、偉業達成に欠かせない若きスペイン代表のハングリー精神を維持するためにも、シーズン中の契約交渉を封印する考えのようだ。

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