ユーロ2008予選B組の最終戦が21日に行われる。グループ首位のフランスはウクライナと対戦。レイモン・ドメネク監督は8日、ウクライナ戦とその5日前に行われるモロッコとの親善試合に向けたメンバー24人を発表した。

 故障を抱えるトゥラランとアネルカの状態が思わしくないことから、ドメネク監督は24人と多めに選出しているが、リストにダビッド・トレゼゲ(ユベントス)の名はなかった。シーズン開幕から絶好調で、セリエA単独トップの10ゴール(11試合)を記録しているトレゼゲの落選について、レキップ紙は「大きな驚き」とコメントしている。

 ドメネク監督は同紙に「トレゼゲは他の選手と競い合っている状態。彼は今シーズン、セリエAで素晴らしい立ち上がりを見せた。このまま好調を維持することを願う。セリエAを制して、我々とともにユーロを戦ってもらいたい。今回の試合は特別の意味があり、それに合わせた選択をとった」と説明している。

 前の2試合もメンバーに選ばれなかったトレゼゲはドメネク監督の選択に再三不満を訴えており、先月初め「2ヶ月間じっくり考えたい」と代表引退もあり得ることをほのめかしている。

 その他の“サプライズ”は、ローマのフィリップ・メクセスを外しセバスチャン・スキラッチ(リヨン)を入れたこと、アブー・ディアビ(アーセナル)に代わりアルー・ディアラ(ボルドー)を招集したことなどが挙げられる。ケガの回復から間もないルイ・サア(マンチェスター・ユナイテッド)も選からもれた。リヨンの絶好調コンビ、ベンゼマとベン・アルファにマルセイユのサミル・ナスリを加え、20歳以下が3人となった。

 パトリック・ビエラ(インテル)、ウィリー・サニョル(バイエルン)、グレゴリー・クペ(リヨン)はケガの回復にまだ時間がかかりそうだ。

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