メスタージャにローゼンボリを迎えて行われたチャンピオンズリーグ第4節、バレンシアがホームで破れるという不覚をとった。バレンシアの新監督として初采配を振るったロナルド・クーマン監督。チームのエースFWダビ・ビージャが復帰し大差での勝利を狙ったが、逆にローゼンボリのFWステファン・イベルセンに2ゴールを決められ、0-2で敗れ、厳しい船出となった。ローゼンボリとのホーム&アウェイ2戦で連敗を喫したバレンシアはBグループ最下位に後退し、グループリーグ突破に向け限りなく赤に近い危険信号が灯った。

 試合後の記者会見でクーマン監督は「この結果で非常に厳しい状況となった。(グループリーグ突破は)不可能なことはことではないが、かなり難しいだろう。最初の25分はポジショニングも良かったが、チャンスを作り出すことができなかった。相手のゴールでチームの士気は落ちたように思う。反撃を試みたが、相手は引いて守り、危険なカウンターで我々を苦しめた。ローゼンボリは守り、ボールをしっかりおさえていた」と完敗宣言。

 0-2となった時点でのチーム内に蔓延した“あきらめムード”。リーガ前節マジョルカ戦で意地を見せたバレンシアだが、チームは流れを呼び戻せないでいる。

 就任後、実際には1日しかチーム練習を指揮していないクーマン監督にとっての初テストは不合格となってしまったが、チームの悪い流れを断ち切ることができるか?今後の立て直しに期待したい。

(スペイン通信)