リーグ・アン第14節(3日)でバランシエンヌに2-0と快勝し首位をひた走るリヨン。開幕からの3試合は1勝2敗と苦しいスタートを切ったが、以後は引き分け1つをはさんで9連勝中とすっかり調子を取り戻した感がある。

 3日の試合では、19歳の主砲ベンゼマが2試合連続で無得点。ケガで欠場したベン・アルファに代わり左サイドで起用されたベンゼマだが、やはり中央で使うのが効果的なようだ。フレッジをワントップに置いたフォーメーションはやや威力を欠いた。結局、ベンゼマは後半31分にゴブーと交代。しかし、そのゴブーが試合終了間際に追加点をあげたことで、リヨンはバリエーションのある布陣で戦えることが証明できた。

 国内では昨シーズンと同様、“敵なし”となりつつあるリヨンだが、問題はチャンピオンズリーグ(CL)。初戦のバルセロナ、2戦目のグラスゴー・レンジャーズにそれぞれ0-3で完敗し苦しいスタートとなったが、先月のシュトゥットガルト戦ではようやく白星をあげている。今週7日も同じ相手をホームに迎える。

 この一戦はリヨン有利の見方が大勢を占めるが、リヨンのオラス会長はその後の展開についてやや悲観的だ。会長は3日の試合後、レキップ紙に「ベスト16進出は信じるのが難しい。UEFA杯に向けて集中するほうがいい。最初の2試合でついた点差は大きい。選手たちはグループリーグ突破を信じてはいるが、私はもっと理性的に考えている。統計的に見て困難だ。もし突破できたら、信じられないような成功と言えるだろう」と語った。ただし、守護神のグレゴリー・クペが11月中に復帰してくる見込みがあり、そうなれば「チームにとって非常にいいニュースになるだろう」とほのかな期待をかけている。