チャンピオンズリーグではA組の首位に立つマルセイユだが、リーグ・アンでは調子の波に乗ることができずにいる。27日の第12節ソショー戦は2−1で敗れ今季6敗目(2勝4引き分け)を記録、降格圏内の18位に陥落した。

 この試合は、悪性のインフルエンザにかかり欠場していた司令塔のナスリがほぼ6週間ぶりに復帰した一戦。10月から就任したゲレツ監督にとって、初めての起用となった。ゲレツ監督はシセをスタメンから外し、ワントップにニアン、その下にナスリ、ゼンデン、バルブエナのトリオを置く布陣で臨んだ。

 前半9分には早くもこのフォーメーションが奏功し先制点をあげたものの、その後は運に見放され、各メディアが翌日「悪夢の一夜」と形容した展開となる。結果は、2点のオウンゴールによる逆転負け。さらに後半から出場したシセがペナルティーキックを決められずに同点ゴールを逃すというおまけ付きだった。

 ゲレツ監督は試合後、中継局のフット・プリュスに「我々はサッカーができなかった。先制点をあげたあと、もっと自信をもつべきだった。しかし結果はご覧の通り。悲しいが事実だ。このままでは今後はかなり難しい。不幸だが、受け入れざるを得ない。我々のプレーぶりには深刻な不安がある。一瞬たりともサッカーをしようという試みがなかったし、ボールをキープできなかった」と“闘将”らしからぬ悲観的なコメントを残している。