「北朝鮮の国歌が…」アジア大会“国歌取り違え”の元凶は仏系企業“GLイベンツジャパン”だった 「オペレーターはGLeから来たスタッフでした」《組織委グループチャット入手》
2026年9月18日に開催された愛知・名古屋アジア競技大会(アジア大会)のホッケー男子の韓国戦で、試合前に北朝鮮の国歌が誤って流れた問題で、トラブルはフランス系企業「GLイベンツジャパン」の管轄下で起きていたことが、「週刊文春」の取材でわかった。組織委員会内部のグループチャットに経緯が記されていた。
【スクープ画像】「政治的な問題に発展する可能性が…」問題発生後に交わされたメッセージの内容は…
「全出場国の国歌のデータを同じ端末に保存」
開幕以来、大幅なバスの遅れなど、様々なトラブルが指摘されているアジア大会。最も物議を醸したのが、ホッケー男子での国歌取り違え問題だ。
「9月23日の会見で、組織委の大参孝彰事務局次長は、『全出場国の国歌のデータを同じ端末に保存しており、そこから民間の事業者が国歌を誤って送出してしまった』などと釈明しました」(社会部記者)

空席が目立つスタジアム ©時事通信社
《国際的かつ政治的な問題に発展する可能性が非常に高い》
「週刊文春」は今回、《【重要】国歌の取り違いによる重大な事案発生に伴う再発防止策等の徹底について》と題された組織委内のグループチャットを入手した。
そこでは、組織委の演出担当チームのスタッフが《国旗、国歌および国名の取り違いは、国際的かつ政治的な問題に発展する可能性が非常に高いインシデントであるため、非常に注意を要する事案ですので、皆さまおよび皆さまのコントラクターにおかれましても、十分理解して対応いただきますようお願いいたします》などと警鐘を鳴らしていた。
そのうえで、《1.公式の音源データの使用を徹底すること》《2.当日使用しない音源を機器内に保存しないこと》《3.放送前の音源確認を徹底すること》《4.複数名による音源データの確認を徹底すること》を周知徹底していた。
《GLeに対しても、すでに同様の周知と改善要求を》
さらに、組織委のスタッフは以下のように記していた。
《今回のホッケーも、ミュージックオペレーターはGLeから来たスタッフでした。GLeに対しても、すでに同様の周知と改善要求を行っております》
「GLe」とは、フランス系企業「GLイベンツジャパン」のことだ。同社の管轄下で、国際問題にも発展しかねない国歌取り違えが起きたという。
GLイベンツジャパンは「守秘義務により回答を差し控えさせて頂きます」
GLイベンツジャパンと組織委員会に見解を求めたところ、組織委からは期限までに回答はなく、GLは以下のように回答した。
「業務委託契約/個別具体の業務内容につきましては、守秘義務により回答を差し控えさせて頂きます。当社は、日本における法令、契約上の義務を遵守しております。アジア競技大会が円滑に運営され、また参加されるアスリートが力を発揮され大会に関係する皆様が喜んで頂けるよう、引き続き取り組んで参ります」(GLイベンツジャパン)
《9月30日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および10月1日(木)発売の「週刊文春」では、国歌取り違え問題のほか、大阪万博で売上高が激増したGLイベンツジャパンの実態、組織委とGLイベンツジャパンの非公開契約書の中身、内部資料が示す組織委とGLイベンツジャパンの軋轢などについて詳報している》
