安青錦「我慢」8連勝でトップ並んだ!千秋楽は相星決戦 大関復帰場所Vへ“自然体”貫く
大関・安青錦が大関・霧島を寄り倒し、3敗を守った。単独トップだった横綱・大の里が大関・琴桜に突き落とされ、3敗に後退。千秋楽の結びでは3敗同士の直接対決が組まれ、優勝争いは2人に絞られた。千秋楽相星決戦は琴桜と豊昇龍が1敗同士で戦った24年九州場所以来。新関脇・藤ノ川は元大関・朝乃山を突き落として10勝目を挙げた。
安青錦は、ひたすら我慢に徹し、厳しく攻めた。霧島との大関対決は左四つ、右上手で食い下がる得意の体勢。決して上体を起こさず、相手の左すくい投げに乗じて寄り倒した。「上手を取って自分らしい相撲が取れました。体が勝手に反応した。我慢して勝てて良かった」。落ち着いた口調で振り返った。
場所中としては自己ワーストに並ぶ3連敗を喫した6日目の夜だった。師匠の安治川親方(元関脇・安美錦)から「勝っても負けても、胸を張って相撲を取りなさい」と言葉をかけられた。安青錦は「立て直すきっかけになった」という。翌7日目からは前傾姿勢を崩さない取り口がよみがえり、怒濤(どとう)の8連勝。この日、大の里が敗れ、ついに先頭に並んだ。
浅香山審判長(元大関・魁皇)は「安青錦が我慢して攻めた。霧島が攻められず、安青錦の攻めが厳しかった」と称えた。優勝への鍵は「安青錦は起こされると厳しい。大の里は中に入られると崩せないと思う。どちらが思いきった相撲が取れるか」と指摘した。
大関復帰場所で賜杯を抱けば21年夏場所の照ノ富士以来。来場所で2度目の綱獲り挑戦への機運も出てくるはずだ。勝負の行方は、24年九州場所以来となる千秋楽相星決戦へ。「特に考えていない」と自然体を崩さなかった安青錦。8連勝の勢いそのままに大一番に向かう。
◇千秋楽相星決戦 1場所15日制となった1949年夏場所以降では過去に42回行われ、1敗の大関同士が対戦した24年九州場所の琴桜-豊昇龍戦以来、11場所ぶり。この場所は琴桜がはたき込みで初優勝を果たした。3敗同士では23年初場所の貴景勝(大関)-琴勝峰(平幕)以来。この時は貴景勝がすくい投げで勝利。琴勝峰は平幕力士として初めて相星決戦に臨んだ。

