ウルグアイ代表を率いるフォルラン監督 Photo/Getty Images

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日本に3-1で敗れたウルグアイ代表。ディエゴ・フォルラン監督の初陣は黒星に終わったが、ウルグアイメディアは新指揮官がビエルサ前監督時代から戦い方を変えた点に注目している。

ウルグアイ紙『EL OBSERVADOR』は、日本戦を「フォルランは安全策を取った」と分析。わずか1回しかチーム全体で練習できなかった状況を踏まえ、フォルラン監督は前体制の主力をベースにしながら、戦術面では明確な変更を加えたと伝えている。

『EL OBSERVADOR』がまず指摘したのは、システムの変更だ。

ビエルサ前監督が長く採用していた[4-3-3]に代わり、フォルラン監督は日本戦で[4-4-2]を採用。2人のボランチ、両サイドのMF、そして2トップという形で初陣に臨んだ。

先発メンバーはサンティアゴ・メレ、ナイタン・ナンデス、ロナルド・アラウホ、マティアス・オリベラ、フアン・マヌエル・サナブリア、ブライアン・ロドリゲス、ロドリゴ・ベンタンクール、ルーカス・トレイラ、マキシミリアーノ・アラウホ、フェデリコ・ビニャス、ダルウィン・ヌニェス。

大幅なメンバー変更ではなく、これまでの代表で中心を担ってきた選手たちを軸にした。

同紙によれば、フォルラン監督がこの選択をした背景には、チーム全体での準備時間の少なさがあった。日本戦の前日に、全選手がそろってトレーニングできたのはわずか1回だったという。

戦術面では、ベンタンクールの役割が目立った。

ウルグアイは後方からボールをつなごうとしたものの、日本の高い位置からのプレスを受け、ロングボールを選択する場面もあった。

その中でベンタンクールが最終ライン付近まで下がってボールを受け、前線へ正確なパスを送る役割を担った。

『EL OBSERVADOR』は、ベンタンクールがブライアン・ロドリゲスへ何度も前線へのパスを送り、攻撃の組み立てに関与したと分析。実際、ウルグアイの同点ゴールにつながった場面でも、ベンタンクールの前進からビニャスを経由してマキシミリアーノ・アラウホのゴールが生まれた。

また、フォルラン監督は2トップを採用。ヌニェスとビニャスが互いに下がってボールを受けるなど、単純にゴール前に2人を置くだけではなく、攻撃の組み立てにも関与させた。

一方で、日本の攻撃に対する守備には問題があったという。

同紙が指摘したのは、日本の両サイドの選手にスペースを与えたことだ。

日本のサイドの選手が左右を入れ替えながらプレイし、内側へ切り込んでいく動きに対して、ウルグアイの守備陣は対応に苦しんだ。

特に、日本の選手が自由にボールを受け、ドリブルでゴール方向へ進む場面が繰り返されたことを、『EL OBSERVADOR』はウルグアイの守備面における課題として挙げている。

フォルラン監督も試合後、日本について「多くの連係を好むチーム」と評価。自身が過去に広島で対戦したことのある森保一監督についても、長く代表を指揮してきたことでチームにその仕事が浸透していると語った。

そして、ウルグアイメディアが最も問題視したのが試合終盤だった。

1-1のまま試合終了が近づく中、ウルグアイはナンデスと途中出場のホセ・マリア・ヒメネスの周辺にスペースを残してしまう。

日本はそこを突いて攻撃を展開し、後半アディショナルタイム2分に勝ち越しゴールを奪った。

さらにウルグアイは同点を目指して前へ出たことで、守備のバランスを崩す。その直後、ピケレスのクリアに迷いが生じ、日本にスペースを使われると、メレとナンデスもボールを止めることができず、3点目を許した。

『EL OBSERVADOR』は、ウルグアイには終盤に試合を落ち着かせ、時間をコントロールしながら1-1の引き分けを確保する必要があったと分析している。

フォルラン監督自身も試合後、「残念な結果」とコメント。「サッカーにはこういうことがあり、時には結果が実際の試合内容を反映しないこともある」と振り返った。

ウルグアイメディアが描いたフォルラン初陣は、単純な「日本に3-1で敗れた試合」ではない。

ビエルサ時代の[4-3-3]から[4-4-2]へ変更し、ベンタンクールを中心に攻撃を組み立て、ヌニェスとビニャスの2トップも機能した。

しかし、サイドの守備対応と、何より試合終盤のゲームコントロールには課題が残った。

新体制のスタートとなった日本戦を経て、フォルラン監督には次戦以降、終盤の守備の修正が求められることになりそうだ。