立ち入り禁止には理由がある…沖ノ島で500年守られた聖域の秘密【眠れなくなるほど面白い 図解 世界遺産】

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\日本の世界遺産/

【「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群】神職以外入れない宝の島

この世界遺産は、沖ノ島を中心に宗像大社や古墳群などを含む8つの資産で構成されています。沖ノ島は、九州と対馬の間の玄界灘に浮かぶ周囲約4kmの小さな島で、日本列島と朝鮮半島を結ぶ航海上の目印とされてきました。

4世紀頃から9世紀末までの約500年間、航海の安全を祈る国家的な祭祀が行われ、島内にはその痕跡が残されています。特に4世紀頃はヤマト王権と百済の結び付きが強まった時期で、沖ノ島の遺跡は交易と祭祀の変遷を物語ります。

さらに「神宿る島」として、古くから入島を厳しく制限する禁忌が守られ、入島できるのは基本的に神職のみだったため、祭祀の遺跡がほぼ手つかずの状態で保存されています。出土した約8万点の奉献品は、すべて国宝に指定されています。

構成資産である宗像大社の御祭神は天照大神の三女神。それぞれ沖津宮、中津宮、辺津宮に祀られ、この三宮を総称して宗像大社という。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 世界遺産』監修:宮澤 光

【監修者紹介】
宮澤 光(みやざわ・ひかる)
NPO法人世界遺産アカデミー主任研究員。北海道大学大学院博士後期課程を満期単位取得退学。仏グルノーブル第Ⅱ大学留学。2008年より現職。跡見学園女子大学非常勤講師。世界遺産に関するさまざまな書籍の編集・執筆・監修を手掛けるほか、「チコちゃんに叱られる!」(NHK)などの多くのメディア出演や、全国各地で100本を超す講演・講座を実施している。著書に『13歳からの世界遺産』(マイナビ出版)、『世界遺産のひみつ』(イースト・プレス)など。