セオリー外れの帰国2日後先発、初のダブルボランチ起用…MF佐野航大は連係に手応えも「まだまだ課題が残る」
[9.24 キリンチャレンジ杯 日本 3-1 ウルグアイ Qスタ]
ボランチでの初先発は課題と収穫の入り混じる45分間だった。日本代表MF佐野航大(PSV)はダブルボランチで兄のMF佐野海舟とともに先発出場。海舟よりも攻撃的な立ち位置を取り、技術の高さを活かして素早いパスワークに絡んでいた一方、守備では狩りきれずに後ろ向きの対応を迫られる場面が目立ち、ハーフタイムに途中交代となった。
試合後、佐野航はボランチ起用について「チームも2枚(ダブルボランチ)でやっているのでやりやすさは感じているし、あそこの距離感が良ければシャドーに簡単に出せるので、前半が良かった時間はチームとして戦えたのはすごく感じている」と前向きに総括する部分はありながらも、「まだまだ課題が残るような試合ではあるので、また見直して次につなげたい」と振り返った。
昨年6月の北中米W杯最終予選インドネシア戦でA代表デビューを飾った佐野航にとって、これがA代表3試合目。初戦は両シャドーと3ボランチのインサイドハーフを務め、続く2試合目となった今年3月のスコットランド戦は左シャドーで先発していたため、ダブルボランチでの出場は初めてだった。
試合の中で印象付けたのはやはり、シャドーでもプレーできるポリバレントさ。シャドー起用のMF鈴木唯人(フライブルク)とはポジションを入れ替えても難なく連係しており、佐野航自身も「試合前から唯人くんと話して、自由に出入りして、ボールをもらえなかったら落ちてきてもいいし、もらえるようだったら高い位置にいてくださいと伝えていた。自分もシャドーもできると思っていので、一つのオプションになる」と手応えを口にした。
また長短のキックも大きな武器で、前半11分に強烈なミドルシュートでA代表初ゴールを決めた右ウイングバックのMF松木玖生には効果的なサイドチェンジを通す場面もあった。佐野航によると、サイドチェンジの前段階からそのパターンは狙っていた様子。左ウイングバックのMF中村敬斗、左シャドーの鈴木との連係に好感触を感じていたからだ。
「流動的に(左ウイングバックの)敬斗くん、唯人くん、俺というところがどんどんボールを止めずにテンポよく回していって、そこで敬斗くんがドリブルするというのは相手からすると絶対に守りにくい。いろんなところでタイミングを変えつつ、リズムを変えつつやっていったから(サイドチェンジの時に)玖生がフリーになることができたと思う」
そんな佐野航にとって松木は同じ高体連出身の同世代。3年次の高校総体では佐野航が米子北高の10番、松木が青森山田高の10番として対戦していた間柄とあり、ゴールシーンに「玖生はあそこのコースがすごく上手いのは高校時代から知っていたので、持った瞬間に決めるとなんとなく感じていた。玖生が決めたことが本当に嬉しかったし、形としてもチームで求めているような形で得点できた」と感慨を口にしていた。
一方、佐野航本人の自己評価は「全然まだまだ」と控えめ。手応えを口にしつつも、冷静にいまの課題と向き合っていた。
「守備の強度だったり、奪えるところがあればもっと攻撃に繋げられたと思うし、ビルドアップもまだまだすり合わせていかないといけない。もっとゴールに入っていくようなプレーだったり、ミドルシュートを打てたシーンもあったと思う」
とはいえ実はこのウルグアイ戦、森保一監督はコンディションへの配慮から合流日が早かった選手を先発させるという選考基準を明言していたが、佐野航とFW前田大然の2人だけはセオリーから外れ、帰国後2日目で先発起用されていた。つまり、期待の大きさは明白。この日は負荷分散も踏まえて45分間の起用になったとみられ、残りの3連戦でもさらなるアピールの機会が訪れるはずだ。
(取材・文 竹内達也)
ボランチでの初先発は課題と収穫の入り混じる45分間だった。日本代表MF佐野航大(PSV)はダブルボランチで兄のMF佐野海舟とともに先発出場。海舟よりも攻撃的な立ち位置を取り、技術の高さを活かして素早いパスワークに絡んでいた一方、守備では狩りきれずに後ろ向きの対応を迫られる場面が目立ち、ハーフタイムに途中交代となった。
昨年6月の北中米W杯最終予選インドネシア戦でA代表デビューを飾った佐野航にとって、これがA代表3試合目。初戦は両シャドーと3ボランチのインサイドハーフを務め、続く2試合目となった今年3月のスコットランド戦は左シャドーで先発していたため、ダブルボランチでの出場は初めてだった。
試合の中で印象付けたのはやはり、シャドーでもプレーできるポリバレントさ。シャドー起用のMF鈴木唯人(フライブルク)とはポジションを入れ替えても難なく連係しており、佐野航自身も「試合前から唯人くんと話して、自由に出入りして、ボールをもらえなかったら落ちてきてもいいし、もらえるようだったら高い位置にいてくださいと伝えていた。自分もシャドーもできると思っていので、一つのオプションになる」と手応えを口にした。
また長短のキックも大きな武器で、前半11分に強烈なミドルシュートでA代表初ゴールを決めた右ウイングバックのMF松木玖生には効果的なサイドチェンジを通す場面もあった。佐野航によると、サイドチェンジの前段階からそのパターンは狙っていた様子。左ウイングバックのMF中村敬斗、左シャドーの鈴木との連係に好感触を感じていたからだ。
「流動的に(左ウイングバックの)敬斗くん、唯人くん、俺というところがどんどんボールを止めずにテンポよく回していって、そこで敬斗くんがドリブルするというのは相手からすると絶対に守りにくい。いろんなところでタイミングを変えつつ、リズムを変えつつやっていったから(サイドチェンジの時に)玖生がフリーになることができたと思う」
そんな佐野航にとって松木は同じ高体連出身の同世代。3年次の高校総体では佐野航が米子北高の10番、松木が青森山田高の10番として対戦していた間柄とあり、ゴールシーンに「玖生はあそこのコースがすごく上手いのは高校時代から知っていたので、持った瞬間に決めるとなんとなく感じていた。玖生が決めたことが本当に嬉しかったし、形としてもチームで求めているような形で得点できた」と感慨を口にしていた。
一方、佐野航本人の自己評価は「全然まだまだ」と控えめ。手応えを口にしつつも、冷静にいまの課題と向き合っていた。
「守備の強度だったり、奪えるところがあればもっと攻撃に繋げられたと思うし、ビルドアップもまだまだすり合わせていかないといけない。もっとゴールに入っていくようなプレーだったり、ミドルシュートを打てたシーンもあったと思う」
とはいえ実はこのウルグアイ戦、森保一監督はコンディションへの配慮から合流日が早かった選手を先発させるという選考基準を明言していたが、佐野航とFW前田大然の2人だけはセオリーから外れ、帰国後2日目で先発起用されていた。つまり、期待の大きさは明白。この日は負荷分散も踏まえて45分間の起用になったとみられ、残りの3連戦でもさらなるアピールの機会が訪れるはずだ。
(取材・文 竹内達也)

