[9.23 天皇杯3回戦 柏 4-0 今治 三協F柏]

 1ゴール1アシストのハイパフォーマンスを見せた。柏レイソルのMF久保藤次郎は、リーグ戦から中2日で迎えたホームでの天皇杯・FC今治戦に先発すると、まずはストライカーを今季初ゴールへと導いた。前半37分、中盤で相手からボールを奪った久保は、そのままドリブルで運ぶと、FW細谷真大へスルーパス。細谷はDFと競り合いながらも、右足でゴールへと流し込んだ。

「とりあえずボールをどんな形でもいいから真大に渡せれば、前に落とせれば、ああやって決めてくれるのはわかってる」(久保)。

 細谷にとっては、5月23日の百年構想リーグ・千葉戦以来4か月ぶりとなるゴールだった。

「瀬川(祐輔)くんが(ゴールを)すごい取ってるけど、絶対あいつの力は欠かせないと思うので。チームにとって、あいつがノってきてくれるのが欠かせないと思うので本当によかった」と、久保は細谷の活躍をよろこんだ。

 前半終了間際の44分には、DF馬場晴也のシュートがゴールポストに跳ね返ったところを、久保がゴールに押し込んだ。

「あれはバビ(馬場)がくれた(笑)。でも、あそこにいるのが大事だと思うので、自分らしいゴールかなと思います」

 背番号24は今季も存在感を放っている。リーグ、天皇杯、ACLEを並行して戦う柏は、8月8日のJ1開幕から11試合を消化。メンバーを入れ替えて臨んだ天皇杯の2試合でもピッチに立つなど、久保はチームで唯一、全試合に出場している。J1では8試合に出場し、2得点3アシストを記録。チャンスクリエイト総数(PA内へのスルーパス成功+PA内からのクロス成功+ラストパスの合計値)でリーグ2位タイ(27回)につけている。

 この日も、0-0の状況で細谷のパスから決定機を迎えたが、シュートは枠をとらえることができなかった。「自分もビッグチャンスあったので決めないとダメでした」と久保は自省する。それでも、チームにとって会心の勝利になった。

「真大が決めてくれて、そこでゲームがだいぶ落ち着いて。メンバーもなかなか普段出てない選手が多い中で、しかもJ2の相手っていうことで、すごい難しい試合だとは思いましたけど、そういう意味ではすごいいいゲームになった」

 終盤には、今季初出場のMF戸嶋祥郎がダメ押しゴールをあげ、柏が4-0でラウンド16進出を決めた。

(取材・文 奥山典幸)