広島テレビ放送

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 今回の特集は、3月まで熊本県でアナウンサーをしていた仲野香穂アナウンサーが、熊本県内を取材してきた報告です。

■広島テレビ 仲野 香穂 アナウンサー
「7月の熊本地震から16日で50日がたちます。私はこの春まで、熊本でアナウンサーとして熊本県内を取材してきました。これまで出会った人が地震後どのような思いで過ごしてきたのか取材してきました」

 9月8日。

■仲野 香穂 アナウンサー
「宇城市に入ると、ブルーシートをかけている家が増えますね」

 地震後、初めて被災地を訪れました。

■仲野 香穂 アナウンサー
「神社の鳥居が崩れてしまっていますね。見慣れた景色が傷ついた様子を見ると、悲しい気持ちになります」

 この日、地震前に取材したことがある宇城市の飲食店を訪ねました。

■仲野 香穂 アナウンサー
「入ってすぐ門があって、それがとても印象的なお店だったんですけど、その門が地震でなくなってしまって・・・」

■仲野 香穂 アナウンサー
「こんにちは。ご無沙汰してます」

 迎えてくれたのは、オーナーの福田さん家族です。福田さんは11年前に古民家を改装して「ダイニングガーデン沙羅」をオープン。今年7月、地震の被害を受けました。

■ダイニングガーデン沙羅 福田 剛 さん
「建物が結構やられてて、柱が折れてしまってるような状況ですね」

 お店のある宇城市では最大震度7を観測。私は地震の半年前にお店を訪れていました。

■仲野 香穂 アナウンサー
「この春に私が広島に行くときに、ここのお店来させていただいて」
■福田 剛 さん
「そうですよね、覚えてます」

■仲野 香穂 アナウンサー
「また来ますね、熊本に帰ってきたらって言ったのを本当に覚えてて」
■福田 剛 さん
「こうなっちゃいました」
■仲野 香穂 アナウンサー
「入ってきた瞬間、あの門に迎え入れてもらえるのが当たり前じゃなかったんだな」

 震災後、建物は宇城市から大規模半壊の判定を受けました。

営業再開の先行きが見えない中、家族にも異変が・・・

■福田 葉月 さん
「家に帰ると、やっぱ、ずっとくっつき虫でトイレも行けないし、子どもの恐怖って、こんなにも残るんだなぁって思います」

 子どもの心にも大きな傷あとを残した地震。しかし、福田さんは再開への決意を新たにしていました。

■福田 剛 さん
「悔しさもありますけど、建物は仮に変わったとしても、ここでの思い出とかやってきたことは、なくなるものじゃないので。しっかりと胸に決めて、まだやっていけたらなところではありますよね」

 一方、被害を受けながら営業を再開したお店もありました。
 八代市に店を構える、キャバレー「ニュー白馬」。地元出身で歌手の八代亜紀さんが、デビュー前にステージに立っていたというお店です。私は去年12月に取材で訪れていました。

■仲野 香穂 アナウンサー
「このドレスも、じゃあ揺れで倒れた?」

■キャバレー ニュー白馬 池田 義信 社長
「そう、倒れてしまってね」

 八代市は最大震度6強を観測。社長の池田義信さんは揺れが収まると、すぐに店に駆けつけました。

■キャバレー ニュー白馬 池田 義信 社長
「カウンターのキープ棚のグラスなんかが、 もうひっちゃかめっちゃかで」

 地震で酒のボトルやグラスは床に散乱しましたが、楽器やスピーカーは辛うじて無事でした。しかし、池田さんは営業を再開するかどうか悩んだといいます。

■キャバレー ニュー白馬 池田 義信 社長
「食事どころは早く開けても違和感ないんですけど、こういう飲み屋を早く開けてもいいもんだろうかと非常に葛藤がありました」

 片付けや工事をして8月20日に営業を再開。きっかけは全国のファンからの声でした。

■キャバレー ニュー白馬 池田 義信 社長
「もう早く開けろと、明るい話題を提供しろと。お前のところのネオンをつけるだけで、八代は明るくなると言われて開けたんですよ」

 この日は地元の常連客が訪れ、スタッフとのカラオケなどを楽しんでいました。

■50年通う客
「寂しかったですよ。(店が)ある間は楽しみたい」

■20年通う客
「疲れを忘れる場所。明日からまた元気で仕事をしようと思う」

 「八代市を元気にしたい」営業を再開した池田さんの思いです。

■キャバレー ニュー白馬 池田 義信 社長
「ネオンがついただけでも、だいぶ違いますよと。期待通りにはできないかもしれんけど、それでも手助けになればと。皆さんと共に、大変でしょうけど一歩ずつ前へ進みましょうと」

【テレビ派 2026年9月15日 放送】