by Gage Skidmore

2026年9月、Anthropicのダリオ・アモデイCEOが「AIのリスクが高まっており、開発ペースを減速させる必要がある」とする声明を発表しました。これにはOpenAIのサム・アルトマンCEOやGoogle DeepMindのデミス・ハサビス会長らも賛意を示したのですが、ドナルド・トランプ大統領は反発し、既に十分な安全対策が敷かれていると指摘しました。



Trump Rejects AI Guardrails, Criticizes Anthropic CEO Amodei’s Call for Slowdown - Bloomberg

https://www.bloomberg.com/news/articles/2026-09-14/trump-rejects-calls-for-ai-guardrails-blasts-anthropic-s-amodei

アモデイCEOはAIの進化が過去数カ月で急加速しているという事例を取り上げ、非常に強力なAIは経済やテクノロジーにリスクをもたらすという懸念と併せて、AIの開発ペースを落としてリスク対応へ注力する必要があると訴えました。

アモデイCEOは、AIの監査を強化し、民主主義国家の最先端AI企業が足並みをそろえてAIの無制限な進歩を制限すべきで、政府による規制も必要だと主張しています。

Anthropicのダリオ・アモデイCEOが「6~12カ月以内にAIがインターネットを乗っ取る可能性あり」「AI開発を減速させるべき」と主張、イーロン・マスクやサム・アルトマンやデミス・ハサビスらも賛同 - GIGAZINE



これに対し、トランプ大統領は「AIが世界を支配する、人類を滅ぼす、その他あらゆる悪事を働くという考えはただのデマ」と一蹴。地球温暖化の懸念よりもさらに荒唐無稽で、過激左派民主党員による工作だと指摘しました。

トランプ大統領はさらに、AIに必要な唯一の規制は「強力で賢明な(高IQ!)大統領」であり、アメリカにはそれが十分すぎるほどあると主張。トランプ政権は既にAIが悪事を働くのを防いでおり、AI企業に対しては絶対的な規制権限を持っていると続けました。

トランプ大統領は、中国が規制のない自由なAI開発を行っていることを取り上げ、アメリカで進行するAIとデータセンターに対する反発は悪質な陰謀でこれを喜ぶのは中国だけだと力説。現状でアメリカが中国やその他の国にAI開発で先行していることから、現状維持を強く望みました。

なお、中国もAnthropicの声明に反対していて、「世界的な安全対策の提言に見えるが実質的に中国を標的に規制するものだ」と批判しています。

中国外務省がAIリスクに関する警告を「恐怖を煽る行為で誰の利益にもならない」と批判 - GIGAZINE