元交際相手の男「交際前に戻り人生リセットしたい」起訴内容認める 紛失防止タグで位置情報把握 水戸ネイリスト女性殺害初公判
茨城・水戸市で妊娠中の女性を殺害した罪に問われた元交際相手の男の初公判。被告は起訴内容を認め、検察側は人生をリセットしたいとの思いから犯行に及んだ経緯を指摘した。
妊娠中のネイリストが殺害された事件の初公判
2025年、茨城県水戸市でネイリストの女性が元交際相手の男に殺害された事件。
14日行われた初公判で、被告の男が「殺害することで交際の前に戻り人生をリセットしたい」との思いから犯行に至ったことなどが明らかになった。
事件は2025年の大みそか、水戸市内のアパートで起きた。
斉藤昌昭記者:
こちらが現場のアパートですが、犯行が起きた場所は奥まった場所にあります。
ネイリストの小松本遥さん(当時31)が自宅で首を刺されるなどして殺害された。
小松本さんは2025年7月に結婚したばかりで、妊娠5カ月だった。
事件発生から3週間後、殺人の疑いで逮捕されたのが元交際相手の大内拓実被告。
14日の初公判で検察側が明らかにしたのは、大内被告が犯行に至った経緯だ。
2024年1月から小松本さんと交際をスタートした大内被告。
しかし、その年の11月ごろ、小松本さんから別れを切り出される。
納得できなかった大内被告は何度も連絡を試みるが、小松本さんはそれらをすべて拒否。
大内被告は小松本さんの知人経由などで接触を図るが、どの手段もうまくいかない日々が続いたという。
検察側は、大内被告の当時の心境についてこう指摘した。
検察側「小松本さんを殺害し、交際の前に戻り人生をリセットしたいと考えた」
そして事件発生5日前の12月26日、人気キャラクターのぬいぐるみを購入した大内被告。
その中に、位置情報を特定できる紛失防止タグを仕込んだ。
この紛失防止タグ入りぬいぐるみを段ボールに入れた上で、懸賞の当選者へのプレゼントを装い、小松本さんの実家の玄関先に置いた。
紛失防止タグで位置情報を把握し宅配業者を装い訪問
翌日、紛失防止タグが入ったぬいぐるみを夫と住むアパートに持ち帰った小松本さん。
大内被告は紛失防止タグから得た位置情報をもとに、現場となった小松本さんの自宅周辺をうろつき始めた。
事件前日には凶器のハンマーと変装用の帽子などを購入。
そして事件当日、小松本さんの車のナンバープレートに新たに購入した紛失防止タグを粘着テープで貼り付けた。
この紛失防止タグで小松本さんの位置を把握した大内被告は、小松本さんが自宅に戻ったタイミングで段ボールを抱え、宅配業者を装って小松本さん宅を訪問。
玄関ドアを開けた小松本さんの視界を段ボールで遮り、持っていたハンマーで小松本さんの頭を複数回殴打した上、部屋にあった包丁で小松本さんの首を突き刺したという。
裁判長から起訴内容に間違いがないか問われた大内被告は、「ないです」と述べた。
弁護側は起訴内容については争わず、量刑について争う姿勢を示している。
判決は9月30日に言い渡される予定だ。
(「イット!」9月14日放送より)
