「心臓病」の人が”体重管理”で気を付けたいことは何かご存じですか?医師が解説!
心臓病では体重管理も重要です。肥満解消から心不全時の急な体重増加まで、日々の体重チェックのポイントを解説します。
※この記事はメディカルドックにて『どんな”食事”を続けると「心臓病」になりやすい?控えるべき10の食品も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。
監修医師:
居倉 宏樹(医師)
は呼吸器内科、アレルギー、感染症、一般内科。日本呼吸器学会 呼吸器専門医、日本内科学会認定内科医、日本内科学会 総合内科専門医・指導医、肺がんCT検診認定医師。
心臓病と食事の関係

心臓病の食事では、血圧や血糖、脂質、体重を整えることが重要です。ここでは、食事と心臓病の関係を解説します。
心臓病とは
心臓病とは、心臓の構造や働きに異常が起こる病気の総称です。代表的なものには、狭心症や心筋梗塞、心不全、不整脈、弁膜症などがあります。
特に、動脈硬化が関係する心臓病は、高血圧や脂質異常症、糖尿病、肥満、喫煙などがリスクになります。食事は、これらのリスク因子と深く関係しています。
食事が心臓病に与える影響
塩分の摂りすぎは血圧上昇につながりやすく、高血圧は心臓病や脳卒中のリスクです。日本では食塩の過剰摂取が重要な栄養課題の一つとされており、日常的な減塩が大切です。
また、脂質の摂り方はLDLコレステロールや中性脂肪に関係します。糖質の摂りすぎや食べ方の偏りは、体重増加や血糖上昇につながることがあります。
食事療法の基本
心臓病の食事療法は、極端な食事制限よりも、続けやすい食習慣を整えることが大切です。
基本は、主食と主菜、副菜をそろえ、塩分を控え、脂質の質に注意し、食べすぎを避けることです。減塩や低脂肪、適切なカロリー、栄養バランス、食物繊維は、循環器病の食事療法で共通して意識したいポイントです。
心臓病の人が体重管理で気を付けたいこと

体重管理は、急激な減量よりも、無理なく続けられる方法が大切です。
肥満がある場合、体重を適正に近づけることで、血圧や血糖、脂質の改善につながることがあります。
一方で、心不全などでは、急な体重増加が体に水分がたまっているサインになることもあります。
毎日または定期的に体重を測り、短期間で急に増えることのないようにします。むくみや息切れ、横になると苦しいなどの症状がある場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。
心臓病の食事についてよくある質問
ここまで心臓病の食事などを紹介しました。ここでは心臓病の食事についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
1日の塩分摂取量はどのくらいに抑えればよいですか?
居倉 宏樹医師
一般的には、まず減塩を意識することが大切です。日本人の食事摂取基準2025年版では、食塩相当量の目標量が示されており、男性7.5g/日未満、女性6.5g/日未満とされています。一方、高血圧や慢性腎臓病がある方は、6.0g/日未満が目安になります。治療中の方は、病状によってさらに厳しい制限が必要になる場合があります。
心臓病や高血圧、腎臓病がある方は、自己判断で決めず、主治医や管理栄養士に具体的な目標量を確認しましょう。
外食や中食ではどのような点に注意すればよいですか?
居倉 宏樹医師
外食や中食では、塩分と脂質が多くなりやすい点に注意します。
具体的には、次のような工夫があります。
麺類の汁を残す
丼物より定食を選ぶ
揚げ物より焼き魚や煮魚を選ぶ
ドレッシングやソースを別添えにする
漬物や汁物を残す
栄養成分表示を確認する
大盛りを避ける
一度にすべてを変えるより、選び方を少しずつ変えることが大切です。
編集部まとめ

心臓病の食事では、減塩や脂質の質、糖質の摂り方、体重管理が大切です。特別な食品だけに頼るのではなく、毎日の食事全体を整えることが基本です。
野菜や魚、大豆製品、食物繊維を意識しながら、塩分や脂質の多い食品を摂りすぎないようにしてください。無理な制限を続けるよりも、日々の食事のなかでできる工夫を積み重ねていきましょう。
治療中の方は、病気の種類や合併症によって食事の注意点が変わることがあります。自分に合った食事内容を確認しながら、心臓に負担をかけにくい食生活を続けていくことが大切です。
心臓病と関連する病気
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
関連する病気
狭心症心筋梗塞心不全不整脈弁膜症高血圧脂質異常症糖尿病心臓病と関連する症状
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
関連する症状
胸痛胸の圧迫感
息切れ
動悸むくみ
疲れやすいめまい失神
脈が乱れる
横になると息苦しい
参考文献
『食塩のとりすぎ問題とは』(厚生労働省)
『減塩食について』(国立循環器病研究センター)
『食事療法について』(国立循環器病研究センター)
『日本人の食事摂取基準』(厚生労働省)

