「分けてほしい」vs「しみたご飯が好き」マツコ発言で論争の“のっけ弁当”…本当に増えた? スーパーが明かした「売上2倍」の理由

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最近の弁当は「ご飯の上におかずが乗っているもの」が増えた――。9月4日放送の『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)で、マツコ・デラックスが近年の弁当事情に疑問を呈し、ネット上でも賛否を呼んでいる。

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マツコがポロっと本音「古い人間からすると慣れない」

番組でマツコは「弁当も最近変わったよね。弁当って感じのものが少なくなってきた。ご飯の上に乗っかってるのが多くない?」と切り出し、「焼き魚とかさ、ご飯の上にのせてるの、どうかと思う」とコメント。有吉弘行も「俺もちょっと思う」と同調した。

さらにマツコが、「鮭ぐらいならいいけどさ、塩サバとかのってるのたまにあるじゃん。あれ、ご飯クサくなってない?」と続けると、有吉も「いやだなー、クサいね」と賛同。

一方で、久保田直子アナウンサーは「味がしみ込んで、ごはんおいしいなぁと思います」と逆の立場を示した。

マツコはさらに、「最近、あの手の海苔弁多くない? 鮭とか、白身フライがのってるのはいいのよ。ニオいもあまりないし」としたうえで、「批判じゃないのよ。ありがたくいただいていますけど、古い人間からすると慣れない。(ご飯とおかずを)分けてほしい」と本音を漏らした。

この発言に対し、SNSやネット掲示板でもさまざまな声が寄せられている。

マツコの意見に賛同するものとしては、「昭和世代だからなのか、わかるなあ」「これは俺も思う。この10年くらいで、特にスーパーとかコンビニに売ってる弁当は、白飯の上にオカズをぶっかけたのばっかになった」といった反応が見られた。

なかには「シャケ、白身魚、ちくわは許されるが、サバは許されない」と、マツコと同じように、同じ魚でも“許せるライン”を分ける声もある。

また、匂いだけではなく、食べづらさを指摘する意見もあった。「米を食うのに邪魔」「最初にどこかにおかずを退避させないといけないけど場所がない」「だいたい上ブタをひっくり返して乗せている」という声は、のっけ弁当を食べたことがある人なら思い当たるところがあるかもしれない。

一方で、のっけ弁当を歓迎する声も少なくない。「焼肉でも白米バウンドをさせるとうまいだろ? そういうことだ」「臭さ込みでサバはうまいんだろ。染みたごはんいいだろ」といった意見もあり、久保田アナの「しみ込んだご飯がおいしい」派も確実に存在するようだ。

“のっけ弁当”はなぜ多い? 話を聞いてわかった意外な事実

では、実際に“のっけ弁当”は増えているのだろうか。

首都圏を中心に食品スーパーを展開するサミット株式会社に、近年の弁当の傾向について聞いた。

同社によると、店内の「米飯」コーナーを「弁当(おかずとご飯を分けた商品)」と「丼物(ご飯の上におかずを盛り付けた商品)」に分けた場合、「丼物」のほうが伸長しているという。

その理由について、同社はまず客側のメリットを挙げる。

「『丼物』は、売り場で見たときに中身がシンプルで分かりやすく、外でも食べやすい商品です。また、メインとご飯で設計できる『丼物』は、『弁当』に比べて副菜などの品数が少ないものが多いため、お客様がご自身で食べたいその他の商品と組み合わせやすい点も特徴です」

近年は、1パックで完結する弁当だけでなく、カットサラダ、カップみそ汁、プチ丼物、具沢山おにぎりなどを組み合わせるような、“自分でカスタムできる商品”が好評だという。

一方、売り手側にとっても利点がある。

同社によれば、一般的に「弁当」より「丼物」の方が手順がシンプルで生産効率が良い。また、見栄えが安定しやすく、売り場づくりや商品展開の面でも合理性があるようだ。

ネット上では「米の高騰でご飯の量を減らしても豪華に見せるためでは」「容器代を抑えるためでは」といった見方もあったが、サミットは「価格高騰の影響で『丼物』の開発を進めているわけではございません」とする。そのうえで、次のように回答した。

「いろいろな具材を一度に楽しめる『弁当』と、好きなものを組み合わせできる『丼』に分けて、お客様に楽しんでいただける商品を開発しています」

売り上げが2倍に伸びたケースも

実際、同社によると「生姜焼き弁当」から「生姜焼き重」にしたことで、美味しそうな見た目になり、売上が2倍ほど伸長した商品もあるという。また、「アンガス黒牛の牛すき焼&だし巻き玉子海苔弁当」は「ファベックス 惣菜・べんとうグランプリ2026」金賞・審査委員特別賞と「お弁当・お惣菜大賞2026」に入選した商品で、販売開始以来好調だという。

ご飯とおかずは分けてほしいという人もいれば、味がしみたご飯が好きだという人もいる。外で手早く食べたい人、サラダや味噌汁などと組み合わせて食べたい人にとっても、丼物タイプの弁当は使い勝手がいい。

“のっけ弁当”には好まれる確かな理由があり、いまの売り場で支持を広げているようだ。

取材・文/集英社オンライン編集部