【新名神6人死亡】ながらスマホで“13秒の脇見” 運転手の女に拘禁刑7年求刑 遺族「13秒で未来が…」
新名神高速道路で6人が亡くなった多重事故。ながらスマホをしていたという運転手に対し、10日、検察は拘禁刑7年を求刑しました。遺族の意見陳述も行われ「ながら運転という枠の中では片付けられない」と涙ながらに訴えました。
■ながらスマホで“13秒の脇見” 6人が帰らぬ人に…

ながらスマホによるおよそ13秒の脇見運転。それが、全てを変えました。
過失運転致死の罪に問われている、元トラック運転手の水谷水都代被告(55)。起訴状などによりますと、脇見運転をしながら、制限速度を30キロ以上上回るおよそ82キロで走行。追突事故を起こしたとされています。
今年3月の3連休初日、新名神高速道路で起きた事故。渋滞中の車列に大型トラックが追突し、6人が帰らぬ人となりました。
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家族旅行でユニバーサル・スタジオ・ジャパンに向かっていた松本さん一家。
松本幸司さんの姉
「その日は弟もUSJに行く日だから、仕事で連絡しても取れないよとか職場に言うぐらい、1年の行事として決めていた」
長女の莉桜さんと、二女の彩那さんの誕生日祝いを兼ねた家族旅行だったといいます。
そして、もう1人は、地元に帰省する道中だった高峰啓三さんです。
■「家族の時間が止まりました」 遺族は“より重い刑罰”望む

10日の裁判は、遺族の意見陳述から始まりました。
高峰啓三さんの妻
「被告人にとっては、あの日の13秒は過去のことかもしれません。でも、私たちにとっては違います。その13秒で、啓三が帰ってくる未来がなくなりました。家族の時間が止まりました。被告人は一瞬で全部奪ったんです」
遺族が望むのは、“より重い刑罰”です。
松本幸司さんの姉
「3月20日は今年から一生忘れられない日になりました。新たな出会いや別れに心躍る季節ですが、来年以降は、弟家族の命日で冥福祈ると同時に、この事件を思い出すし、怒りが込み上げる日になります。『ながら運転』という大きな枠の中の一つの事故で片付けられないと思っています」
■拘禁刑7年求刑 水谷被告「遺族の方に大変なご迷惑を…」

検察側が求刑したのは、7年の拘禁刑。水谷被告が問われているのは、危険運転ではなく過失運転のため、この「7年」という数字が法定刑の上限となります。
10日の裁判の最後、水谷被告は弱々しい声でこのように述べました。
水谷水都代被告(55)
「トラック運転手として仕事をしている中で、こういうことをしてしまったのはとても反省していますし、遺族の方に大変なご迷惑をおかけしてすみませんでした」
■遺族「何も響きませんでした」 判決は来月20日

閉廷後、遺族は──。
松本恵梨子さんの兄
「相変わらず誰に謝っているのか全く分からない謝罪、あれを謝罪と受け取ることはどうしてもできなかった」
高峰啓三さんの妻
「何も響きませんでした。あの人の言っていることは、自分が助かるための言葉ばかり。声も聞きたくない」
