【王位戦】藤井聡太王位が7連覇!7番勝負21連勝! 飛車捨ての勝負手から攻略
藤井聡太王位(24)=王将など6冠=に伊藤匠2冠(23)=叡王、王座=が挑む第67期王位戦7番勝負第6局は9日、神奈川県秦野市の鶴巻温泉「元湯陣屋」で2日目が指し継がれ、140手で後手・藤井が勝利した。対戦成績を4勝2敗として7連覇。7番勝負に初出場した第61期王位戦からの7番勝負連勝記録を21へ伸ばした。
今期は藤井の先手で開幕し、伊藤の先手ではその得意戦法・相掛かりへ進んだ。今回も相掛かりが有力視されたが、伊藤の選択は角換わり。伊藤が先手で角換わりを指すのは昨年9月の順位戦B級1組以来1年ぶりという「変化球」だった。
互角の形勢で進んだこの日、昼食休憩明け。藤井から驚きの勝負手が飛び出した。
8筋の高飛車へ、伊藤銀による飛車獲りがかかった69手目。藤井は飛車にひもが付いていないのに逃げず、4筋の歩を突いて歩成を目指した。つまり、飛車を見捨ててと金を作りにいった。伊藤も候補手には入っていなかっただろう。それでも7分で飛車を獲り、藤井も歩を成ってお互いの主張を通した。
その後も二転三転の好勝負となり、112手目から両者1分将棋。110手目、自王の退路を広げつつ伊藤飛車にも当てる端桂から藤井が抜け出した。127手目には王手馬獲りの飛車回りを食らったが、最終的には寄せの正確性で上回った。
伊藤とはシリーズとしては23年度竜王戦、棋王戦では勝ったが、23年度叡王戦、25年度王座戦では敗れ2勝2敗となっていた。同学年対決で再び先行した藤井は中2日で12日、八代弥八段と対戦するJT杯2回戦で熊本市へ向かう。

